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任侠ヘルパー スペシャル

よいスペシャルだったと思います。
彦一というのは「親」をもとめて極道になった。でも、そこにいるのは「父親」なんですよね。羽鳥との関係には、多分に「擬似的な母親」を重ねているというところがある。性的な要素が入り込む余地がなくなったことで、より「母」にちかい存在として、スペシャルでは書かれている気がします。実の母のことは、今の夫との関係を優先して送りだした彦一。だけど、「助けてやらねばならない」部分をもった羽鳥に対しては、息子のようでもあり、恋人のようでもあるような関係を保ちつつつ、近づく死の時を待っている。指輪を贈るような愛しであっても、それは「家族になりたい」という要素が強い。
お隣のラーメン屋さんも「父代わり」にはなれるけど、そこには母親がいない。母の欠落という問題を、羽鳥をみとることで彦一はある程度消化していったのではないでしょうか?

孤独死の問題なんかも取り上げられますが、「孤独は自分で選ぶもんだ」というのは、とても彦一らしい言葉だと思います。
彦一にとって、「堅気になる」ということは、組と言う組織を抜けて孤独になることでもある。別に、堅気になってからだって「知り合い」は作っていけるんだけど、もんもん背負っている人間が、「堅気になりました」っていっただけで堅気になれるほど、人生は甘くない。
「堅気になった」もの同士といいつつ、桶川のやってる悪徳ビジネスから名簿を引き抜くなどの、水面下での「堅気じゃない」行動をとってしまう彦一。

りこの方も、結局は鷲頭との抗争禁止のなかで、「堅気を巻き込むようなしのぎはダメ」となると、かなり苦しい立場に追い込まれます。守勢に立たされると、なんでもありの鷲頭はドンドン図に乗ってくる。
結局は、リコなりの決断で抗争をしかけるのですが、これが桶川と鷲頭の狙いにはめられた形。堅気を巻き込んだということで、臭い飯をくうことで責任をとることに。

このごたごたのなかで、彦一と桶川のトラブルに巻き込まれた羽鳥は、頭を打った時の血腫が原因で危篤に。みとり介護という形になります。結局はなくなってしまいました。最後に”幸せだ”といったけど、そんなわけないじゃないかという米長の言葉は説得力ありましたね。
「あんたが堅気になろうとしてるのがうれしかったんだ」と言われても、決着をつけるという彦一。彦一は「羽鳥のために」生きるつもりはない。ただ、傍にいたかったから傍にいて、悔しいから死に場所を求めて桶川にカチコミをかける。「生きたいように生きて、そうしたからこそ最後に幸せだと言える」と彦一は考える。

ハン殺しになって、生き返った彦一。ある意味で新しい命を、新しい道を進むことになるでしょう。
リコが、「記憶が戻らなければいいと思ってた。でも記憶が戻らなくても、あんたはあの人がよかったんだ。私は小さい。だからまとめられねーんだ」というんだけど、「皆小さいよ。生きてりゃ生きてかなきゃならん。極道が簡単あきらめんな」と彦一。「俺をあきらめんなよ」というようにも聞こえるこの言葉。彦一は、やっぱり、女たらしだねえ。
かっこいい乱闘シーン、ふとした瞬間に見せる目の鋭さが次第に戻っていくところなど、彦一がだんだんと「極道」になっていく感じがあったから、これから彦一がどうするのかな?というのは、謎ですね。「任侠」とはなんだろう?というテーマを探しながら、気の向くままに生きていくのかなあ。なんか「寅さん」みたいな生き方しそうな感じだけど、今時むずかしいよなあ。リコのいない間、組を守ってやるのも彦一らしい気がするし、堅気になる道を探すのもありかも知れない。



あらすじ(公式から)
極道の世界から足を洗った翼彦一(草剛)は若年性アルツハイマーと闘病中の羽鳥晶(夏川結衣)を見舞いに行く日々を送っていた。晶は、息子の涼太(加藤清史郎)や彦一のことを認識ができるとは限らない状態。だが主治医竹村(岩松了)は驚くほど状態が安定してきており、それは彦一への強い思いがあるからだと彦一に語るのだった。

一方、幹部研修の名のもと老人介護をしていた隼会の面々も新たな一歩を踏み出していた。隼会若頭に選ばれた四方木りこ(黒木メイサ)は鷲津組の手段を選ばない攻勢を受け統率力低下に悩む。りこの横に寄り添いながら二本橋賢吾(宇梶剛士)も組の行く末に不安を抱えていた。りこは彦一に会いに出かけるが彦一が昔のような鋭い目ではなくなってしまったと言い捨てて去ってしまう。りこは隼会会長、鷹山源助(松平健)や隼会若頭補佐、和泉零次(山本裕典)のもとを訪れるが、抗争だけは許さない、それでまとめられなければりこの力不足と突き放される。鷹山三樹矢(薮宏太)がりこをかばおうとするも源助は聞く耳を持たない。

営業停止となっていた老人介護施設『タイヨウ』もをはじめ、元構成員だった黒沢五郎(五十嵐隼士)や美空晴菜(仲里依紗)たちヘルパーを中心に再開の日を迎えていた。入居者勧誘のため近隣をまわるうちに、晴菜たちは、電話で孤独な老人たちの話し相手になるという高額有料サービス“安心ふれあいコール”の存在を知る。タイヨウでは、六車雅人(夕輝壽太)のサポートも得つつ一人暮らしの老人を救うサービスを始めようとしていた。六車からケースワーカーの米長さなえ(ミムラ)も紹介される。

安定していたはずの晶が暴れ始める。家に連れて行ってほしいと言うのだ。彦一は晶と涼太を連れ再開したタイヨウに戻ってくる。久々に懐かしい顔ぶれがそろい、つかの間の平穏なひとときを過ごすのだった。しかしそれも長くは続かなかった・・・。

彦一が居候させてもらっている『ラーメン道草』店長・米長敏夫(北村総一朗)にも黒い影が迫っていた。樽川コーポレートの樽川潤(北村有起哉)らが米長に立ち退きを迫っていたのである。米長はかたくなに拒む。なぜならそこには家族への複雑な思いがあった。実は娘であるケースワーカーの米長さなえや息子とは訳あって絶縁状態になっていたのだった。

次第に“ふれあいコール”に鷲津組の影がちらつき始める中、ついにりこは鷲津組から隼会を守るため、大きな賭けに出ることを決意する・・・。
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| 任侠ヘルパー | 17:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP

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任侠ヘルパー 11(最終)話

終わってしまった。
詳しい感想は、明日書きます。とり急いで、簡単な感想を・・・。

藤党に「正しい答えなんか分からない」と言わせてましたが、ドラマの作り手としても「正しい形」というものがないことに悩み抜いた最終回だったと思います。

彦一は彦一らしく、りこはりこらしい結末を迎えました。彦一にとっての子分の存在が消えちゃってるのが、ちょっと不服ですが(彼が守るべき涼太意外のものとして、絶対的なものなので)、それは五郎や二本橋やリコに形を変えて描かれたと思います。

これは、彦一が自分の家族の形を模索する話である。リコは「頭」となることで、「アニキ=彦一」としてみる必要が薄れます。それでも、兄貴ではなく男としての彦一を待った。りこは「彦一の親」になった。彦一を叱り続け、気合いを入れ続けたリコ。彼女の若さが、彦一には眩しく、気後れする部分だったのかもしれませんね。
あそこにりこが来るだろうことを、彦一は分かっていたと思う。りこがずっと待っているだろうことも、それがとても嬉しいことも・・・。

で、もうひとつの彼の守りたいもの。涼太と羽鳥。羽鳥はまだらぼけの状態。涼太は、それを受け入れているようです。涼太が「アニキ」と呼ぶ以上、涼太のママはアニキのママでもある。しかし、成長した息子と母の間には、恋愛感情にも似た感情がある。それが「何」なのか、彦一は明確にはしませんでした。
しかし、彦一は、別れを「羽鳥の選んだことだ」と結論付けたけど、自分から会いに行くことを選びました。「目の前の人間だけを助ける」彦一ですが、リコに羽鳥に会いに行った。「目の前にいない人でも、会いに行けば目の前にいる」ということ。自分に関わる人間から目をそらさないこと。それは、リコが彦一に教えたことだ。
二人のラストシーンは、とてもよかったです。静かに感情がやりとりされる様子が、演技達者な役者で繊細に描かれました。

羽鳥は涼太という存在を通して彦一を優しく包む母親なら、リコは彦一を叱ってくれる母親だ。二人の母の間で揺れる彦一のまま最終回を迎えた。私は、母という存在とキチンと対峙することで、彼女たちと男女としての関係を築くことになるだろうと思ってきた。しかし、彦一はその二人の母親を清算しなかった。そのままでは、彼女たちは「女」にはなりえない。だからこそ、ハッキリとした決断はえがかなかったのだろう。
ただし、実の母を自ら手離した彦一は、今度は二人の母を手放さなかった。それが、彦一の大きな変化だろう。抱えて生きていく。それが翼彦一の結論だった。

羽鳥は「昔の羽鳥でもあり、そうでもない存在」として描かれた。そのどちらもが羽鳥である。年をとるということは、「何ものかになる」ということだと人は考えがちである。成長していく過程というものは、そういうものだ。しかし、老いるということは「何ものでもなくなる」ということでもある。退職すれば肩書きがなくなり、次第に自分が制限され、痴呆が始まれば自分が自分でなくなる。しかし、それでもなおかつ人は人である。「何ものでもなくなる」のではなく、「何ものでもある」のではないかと感じた。
例えば、2話で描いたように、「俺はオムツははかねーぜ」と頑張ることも人としての意地であり、一方で「オムツはいたって俺は俺だぞ」ということもまたカッコよさなのである。

彦一は「俺は極道だ」という強い定義づけによって、自己を支えていた人間である。それが、この経験を通して、「俺は翼彦一だ」という幅の広さを持った。彦一は、「私は極道だよ」といきがるリコを眩しく見つめるだろう。それが彼女の若さであり、生命であるから。一方で、同じように老いの入口にたった人間として、一足先に行く羽鳥に、未来の自分のあり方を教えられた。

老いるということについて、なかなか深いメッセージを投げかけたのではないでしょうか?


【後記】
私は、放映開始前にはあまりドラマの情報をいれないことにしています。キャストとスタッフと題材を軽くチェックして、見るドラマを決めます。「任侠」「ヘルパー」どんな組み合わせ?と思っていたけど、この二つの積は「家族」なんだなというのがはっきり示されて、とても見易かったと思います。

主演の草薙さんは、「僕の生きる道」シリーズなどで、ミニマムな引き算の演技の評価の高い人ですが、「つかこうへい」の蒲田行進曲で鮮烈な印象を示した人。メイサちゃんもつか劇団に預けられてた女の子で、なかなか魅力的なステージをみせてくれていました。「つかこうへい」は演技のテクニックではなく、気持ちをまっすぐぶつけることを要求する人で、二人がそろうなら熱いドラマになるんじゃないかなという予感はありました。
草薙さんの彦一は、つか劇団のような熱い部分と、引き算の芝居を勉強したからこそのクールで寡黙な男のカッコよさが上手くブレンドされていたと思います。
メイサちゃんは、「こういう役をまっていた」って感じですね。舞台でみても惚れぼれするような色気と気迫のある人ですが、ホントに「誰よりもかっこいい」リコでした。
その他の役者さんたちも、若いイケメンから入所者の老人の方々まで良い味を出していたと思います。特に、老人役の方はメインで出てくるゲストから、特にクローズアップされない老人のみなさんまで上手い。そこに「やっぱ年輪ってのは馬鹿に出来ない」と別の意味で「老人を敬おう」という気にさせられました。若い俳優さんには、あの域を目指して頑張ってほしいなあ。

そして、初オリジナルでの連ドラとなった脚本家・古家さん。
演出や役者のうまさに救われたと思われる「穴」がないわけではありません。が、ドラマと言うのは、ある程度は飛躍がないと面白くない。書きたいことのためなら、小さなつじつまを合わせることを捨て、役者を信じることも必要だ。その時の跳躍力こそが、ドラマの力だと思う。ただ、見落としているのではなく、考え抜いたうえでケアをしながら作られている「穴」は傷といって切り捨てては勿体ないと私は思う。どこまで「穴を許すのか?」というバランスのとりかたが、私の好みにとってもマッチしてました。
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| 任侠ヘルパー | 17:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP

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任侠ヘルパー 10話

時間がなくて、詳しい感想はまた後で書きます。

今回も濃い1時間だった。集中して見てるので、どっと疲れます。

今まで、「行き場のないものが集まる」という点で、極道と介護施設の類似性が散々に描写されました。だからこそ、「極道と堅気は違う」という当たり前のことが、すごく切なく感じる。彼ら自身が選んだ極道という道なだけに、それは彼らが分かっていたはずのことで、だからこそ重い。

所長の考える介護の形のむずかしさ。身体拘束しないなら、その分「人の目」によって見守ることが大事。そのために、とにかく誰でもよいからヘルパーを安価にたくさんそろえる必要があって、その上「人を選ばない」という方針もあって、「なんだかよく分からない研修を受けちゃった」訳ですよね。

彦一と羽鳥とりこの三角関係ですが、基本的には「母からの親離れ」が羽鳥を通して行われていると私は見ています。マザコン彦一が涼太の気持を通して羽鳥に揺れる気持ちはあると思います。しかし、それは羽鳥ではなく母への思い。「捨てたくて捨てる母親なんていない」ということを羽鳥を通して感じ取ったとき、代理母である羽鳥を守って見送った時に、母親への慕情は変化するのではないかと思います。「息子」ではなく「男」になる時を、りこはじっと待っています。待っていてくれる女がいることを、彦一はどう考えているでしょうか?


さて、あとで!といった感想です。
何もここまで追い込まんでも・・・ってくらい、様々なことが一気に起こります。もともと考えるよりも勘で動いているような男・翼彦一にとっては容量オーバーである。で、とりあへす目の前のことから片付けようとするんだが、翼彦一に恋する女・りこは「そういう瑣末な問題に逃げ込むな」とばかりに厳しい問いかけをするし、涼太の純粋さが彦一の悪さをグサグサ刺すし、彦一にとっての代理母である羽鳥のボケ&看取りという問題まで発生するのである。
ここまで追い込まれて、流されるように極道やってきた彦一は、自分が「親分として」本気で独り立ちするために必要なことや、「任侠とは何か?」という頭の問いかけに答えを、動きながら探す。舞台は整った!って感じですね~。

羽鳥の病状悪化→自宅に第2秘書呼んで対応してもらい、不安な涼太に付添ってやる彦一。さりげなーく、涼太の傍に座ってるだけだけど、そういうことが大事なんだよね。

そこに、「極道ってばれたぞ」という電話が・・・。帰ろうとする彦一だけど、涼太が「ママ、シャワーだと言ったのに着替えを持っていかなかった」と訴える。彦一はすぐに危機を察知。極道の周りに寄ってくる女性たちは、やっぱり行き場がなくて、その上極道に吸われるだけ吸われて、そりゃ自殺未遂に一度や二度は遭遇してる気もしますが!!それにしても察しが良すぎ!!彦一がそういう人だって、今までずーっと書かれてたから、まあ赦しちゃうけど!!羽鳥の自殺未遂で、そのまま病院に・・・・。それを見せないように、涼太を外に出しておいたところとか、彦一は気が利きすぎ!!

切った手を布団の中に入れて、涼見せないように気遣う彦一。対処に困って、リコに連絡。所長が一緒に来てくれます。認知症のプロだからね。所長さんは、「入所できる専門施設が見つかるまで、家に来ませんか??」と誘う。

彦一は珍しく羽鳥の病気のことを調べたりしてます。5-10年で死亡という説明が冷たく光る。担当はリコになる。リコは辛いよね。「心配ならてめえで面倒見ろ」って言いたくなるよね~。でも、彼女もまた、若くして家族を見送った女性である。黙って彼女を支えている。

羽鳥が涼太に残してるメッセージビデオ。「ママは忘れてしまっても、ママが涼太を大好きだって、涼太は覚えてて・・・」それを見ている彦一もまた、捨てられた子供である。母とは再会したけど、彼の中で「捨てられた」ということは厳然たる事実として残っている。涼太とともに再び「捨てられる」経験をするのである。

「まだ覚えている」という言葉が切ないですね。分からなくなって涼太のことをふりはらってしまった羽鳥。任侠ヘルパーたちの寮で眠ることになった涼太の傍に、「俺の部屋は蚊がいんだよ」といってきてくれる彦一兄貴、かっこいい!!母に捨てられた時、彦一にはダメおやじがいた。それが、彼にとって地獄の原因でも、いてくれる間は良かったんじゃないかと思う。まさに「そっとぎゅっと」と手を握って、黙って二人で耐える。ぶつけた頭を「蚊に刺された」とごまかす涼太は、彦一から優しさを隠すことを学んでいる。

で、涼太の父親は、厚労省キャリア。「不要なものは切り捨てるというのは分かるけど、理由は??」とハートフルバード新経営陣に問いかける。
彦一は羽鳥に付き合って涼太の父親に会いに行く。事情を分かっていて、「妻に話す」と言ってくれた。涼太のことを息子のように思っていた彦一に、またも「あんたは本当の家族じゃない」というヘルパーの時と同じことが提示される。それは、彦一が選んだ道だ。極道の傍にいたら、涼太は「はじかれ者」となってしまう。それが分かってるから、寂しく諦める彦一である。「自分たちの世界に戻れ」と真っ当なことを言われたけど、その境目を超えかけていた彦一は現実を思い知らされる。

バレタ彼らのことを「真面目に働いてた。俺も同じだ」と庇う零次。「極道がヘルパーやっちゃダメ?」っていうけど、実際に暴力沙汰にまきこまれたら?ってのあるよね・・・。彼らにとって利用者が大事だと分かったら、人質になることだってあるんだし・・・・。所長は「フランチャイズ切られて大変だから代わりのヘルパーが見つかるまでいてくれ」というけど・・・。頭は「自分で判断しろ」といってる。りこも彦一も迷いの中に取り残される。二人は頭を親と思って頼っているのに、頭は「お前らも親分なんだ。親離れしろ。自分で考えろ」と問いかけている。早すぎる親離れを迫られている涼太と、決断を迫られる彼らがリンクされている。

ヘルパーさんたちは、やっぱり壁が出来る。零次は辞めちゃったし、ガタガタです。五郎がそれに耐えられなくて、キレちゃった。「怖いに決まってる。私たちとは違う」といわれて傷つくリコ。リコは跡継ぎなので、生まれた時からこういう思いをしてきたんだろうな~。

五郎は社会になじめなくて、馬鹿やって暴れてて、野良犬見るみたいな目で見られて、六本木でボコられてる処を、彦一に助けられた。それで組に入れてもらって「一人じゃない」って思った。ヘルパーやってマシになった気がしたという五郎に「僕らは堅気じゃない」と言い切る六車。(しかし、五郎を助けた彦一さんは、一話の怖ーい顔ですね。彦一の顔からゆっくりと段階を追っていつの間にか鋭さが消えていくのを、丁寧に演じてきただけに、ココで落差を見せられるとハッとします)
五郎ちゃんは、彦一に拾われて品川地区の五社組に預けたということは、五社組組長が彦一のオヤジなのかな?翼組は五社組からの独立ってやつですか??

極道映画のファンの涼太には、「どうして皆が嫌われるの?」という素朴な疑問が、「悪いこといっぱいしてるから。俺も」という彦一。涼太を自分の息子のように思い始めてる彦一にとって、それはやっぱり苦しいことだろう。そんな風にしか生きられないと思ってたけど、ちょっと違う道がありそうだからこそね・・・。

さらに、マスコミでも報道が始まってしまう。もともと、かなりの無理をしていた施設だけに、一つのきかっけで限界を迎えてしまう。所長の「身体拘束を出来るだけしない」という理想は、結局は手間がかかる。人がいなくなると、とたんに破たんし始める。優しい晴菜ちゃんが、つい声を荒げてしまう。
それでも、所長は「効率だけを見られない。気持ちで無理を通すしかない」という。それは、「無理をしたい」という気持ちに正直過ぎるほど正直な、所長らしいやり方だ。
この方法には、とにかく「人の目」が欲しい。だから、任侠ヘルパーもあっさり受け入れたんだろうな。研修ならコスト抑えて、能力なくても「見守る」ことはある程度は出来るから・・・・。

任侠ヘルパーたちは、自分たちがいる弊害といなくなる弊害との間で揺れている。「身体拘束して」という羽鳥にも「効率の問題じゃない」というリコ。「その方が楽だ」という彼女に、「あんたみたいに俺も強かったら」と語る。
六車は「これ以上はタイヨウにとってマイナスになる」という全体を見た判断をした。彦一は「目の前にいる人」しか見れない男である。だから決断できない。が、それぞれに出ていくことを考え始める。

迷う彦一が、まるで羽鳥のために残っているように見えるリコ。リコは、何もしない彦一に怒りをぶつける。好きなら好きだと言えば良いという彼女は、極道と堅気の境界線を彦一なら超えることが出来ると思っている。リコは、「あなたたちは違う世界の人だ」と言われた悲しみを、彦一に託しているのである。
しかし、彦一が「諦めるべき時」を黙って待っていることも知っている。長い年月が過ぎたことで、母との時間を諦めて手離した彦一である。幸せな思い出が一つあれば、それを抱えて一生を過ごせる男である。「こっちはいつまで待てばよい?極道だったらサッサと決めろ。いつまでもフラフラしてんな」という渇。彦一は、冷静に受け止めた。自分と母親のことをだれよりも知っているのがリコである。

さて。ちょっと脇道にそれて、羽鳥とりこと彦一のの微妙な関係について。
彦一はマザコンだろう。彦一の最近の変化は、母離れがきっかけになっていて、羽鳥との関係もその流れの中にあることだと思う。彦一は、羽鳥に女ではなく母をみている。子供の自分に戻って、父から守れなかった母を救おうとしている。

彦一にとっての母とは「自分を捨てる女」である。自分に振り向く女は、その時点で「母」でなくなり、恋は終わる。去っていく女だから惚れる。それじゃ続く関係や家族なんて作りようがない。彦一の恋は、前提からして失われることが決まっているものだ。だから、永続的に続く関係として、家族代わりの弟分を作るのである。
彦一は母に捨てられた。母と再会した時、その手のやけどに母の愛を思い出した。それがあればよいと彦一は言うけど、「捨てられた」ということは厳然として残っている。そうするしかなかった母の思いを分かりつつも、傷ついている。
羽鳥もある意味で涼太を捨てることになる。しかし、羽鳥が涼太への愛情を見せることで。彦一の捨てられたという意識は薄れると同時に、幻の母に恋するような気持がなくなっていくだろう。

母との関係」に決着をつけたとき、新たな家族を作ることが出来るのである。「去っていく母」ではなく、「ずっと人生を共にする女性」を求めることになる。その時は、りこを選ぶ可能性もある。りこは、それまで待たなければならないのである。リコが「グズグズしてねえで決めろ」というのは、チャンと向き合って、母親離れをしろという意味でもある。

リコの側にも、彦一ではなく兄貴をみているのでは?という問題がついてまわっている。彦一はそれが分かっているので、リコの気持ちを受け流してきた。しかし、張りあうように正面からぶつかってくる女は、かわすことを許さない。自分からも、母親からも、涼太からも、決して逃げるなと要求する。不器用で、強がりで、まっすぐな彼女は、自分にとても似ていて、危なっかしくて怖い。母とのことを整理したとき、彦一は誰を選ぶだろうか

ボヤが発生。極道が火事場で力発揮しなくてどうする!って感じで皆さん素晴らしい活躍です。

しかし、一度は逃げた羽鳥が涼太のテープがって中に入っちゃってた・・・。彦一、ジャージを脱ぎ棄ててダッシュ!なんで脱ぐんだよ!って、あのジャージ素材だと熱で溶けて危ないからか~。
あのテープがないと!と騒ぐ羽鳥に「あのテープはお前じゃない。残したいものがあるなら面と向かって言ってやれ。ガキにとっちゃこれからもお前はお前だ」と言って、無理矢理連れ返した。
そうなんだよね。彦一は、母が火傷も厭わずに庇ってくれた。それだけで救われたんだもんな。

野次馬が彦一に野次を飛ばすのをみた晴菜ちゃんが「利用者さんを支えるヘルパーなんです」って言ってくれた、でも「てめえらうるせえ。極道なめんな。出ていくから。迷惑かけねえから、ガタガタ抜かすなや!」です。カッコいい!でも、朝っぱらから県庁の奴がきて「認可取り消し。業務停止命令」だってよ。朝、早!!

あと、テレビでヤクザってバレチャッタ彦一。お母さんにもバレタかな。

零次はどうしていたかというと、頭の命令で事態の把握に奔走中。どうやら、尾国の下にいたものが噂の発信源らしい。鷲頭組長が復帰して、破門した連中とはいえねえ。野放しにしないでほしいよなあ~。しっかり、締め付けてほしいっすよ!鷲頭さん!!

六車君は、解決策を考えてました。ヘルパー資格を持ってて、隼会系に借金を抱えてる人間を、「借金チャラにしてやるからタイヨウで働けや!」ということで送り込むという!流石っす!!債務者にヘルパーやらせる。これ、3話あたりの山田優と同じパターンなんですよね。彼女は、ヘルパーなのを利用して、詐欺をやってたわけですが・・・。



あらすじ↓(公式から)
翼彦一(草剛)は、羽鳥涼太(加藤清史郎)と羽鳥晶(夏川結衣)のマンションにいた。晶は、堀井皐月(安田美沙子)に付き添われベッドルームにいたが、病状が進み不安にさいなまれていた。

同じ頃、「タイヨウ」や「ハートフルバード」に送られて来た写真のせいで正体がばれた彦一らに事情を聞こうと、「ハートフルバード」から日野弥生(中別府葵)がやってくる。四方木りこ(黒木メイサ)らが、「タイヨウ」に来た目的を話さないでいると、弥生は本社からの指示で、「タイヨウ」とのフランチャイズ契約を解除することになった、と宣告する。

りこから連絡を受けた彦一は、「タイヨウ」に戻ろうとするが、そんなとき、涼太がシャワーを浴びに行った晶の様子が気になると不安げな顔を見せる。彦一は浴室のドアを叩き声をかけるが、中から反応はない。彦一がドアを開けると、晶が洋服のままシャワーに打たれ倒れていた。晶は手首を切り自殺を図ったのだ。

彦一に救助され病院に運ばれた晶は、一命を取り留めた。意識が戻った晶には、「タイヨウ」に来ないか、と提案し、晶もそれを受け入れる。そして、涼太とともに新生活を始める。さらに、園崎は、「タイヨウ」を出ていくことを決めた彦一らにも、新しいヘルパーが来るまでいてほしい、と慰留する。ところが、美空晴菜(仲里衣紗)らヘルパーは、彦一らを白い目で見はじめ、施設内に不穏な空気が流れるようになる。

その頃、和泉零次(山本裕典)から「タイヨウ」に写真を送ったのは鷲津組を破門された者の仕業だろう、と報告を受けた鷹山源助(松平健)は、零次に事の収拾を図るように頼む。

そんな折、「ハートフルバード」の新社長になった長谷川司郎(相島一之)は、秘書・弥生を伴って厚生労働省の藤堂慶太郎(陣内孝則)を訪ね、社長就任の挨拶をしていた。藤堂は、晶の辞任が社内のクーデターとの噂があると指摘、さらに「タイヨウ」のフランチャイズを打ち切った理由を教えてほしい、と鋭く迫る。

若年性認知症が進行する晶は、取り乱したり暴れたりすることが増え、ある日、涼太を突き飛ばしてしまう。涼太は、その拍子に後頭部を打ちこぶをつくる。翌朝、それに気づいた晶は、彦一に頼みがあると告げる。そして、彦一とともに出かけ、元夫である藤堂に会う。今は別の女性と結婚しているが、藤堂は晶の病状を知っており、涼太を託したいという晶の願いを聞き入れる。

同じ頃、マスコミ各社にも送られていた写真を見た記者らが「タイヨウ」にやってくるようになり、園崎らは対応に四苦八苦する。

そんななか、六車雅人(夕輝壽太)が「タイヨウ」を出ていってしまう。自分たちがいても施設のマイナスにしかならない、という言葉が彦一らに重くのしかかる。

その日の夜、りこはひとりでタバコを吸っていた彦一に、何を考えているのかと尋ねる。しかし、彦一が答えないでいると、晶のことではないのか、と苛立ち、怒りをぶつける。そして、自分はいつまで待てばいいんだ、極道ならどちらかに決めろ、と捨てゼリフを残して部屋を出る。

その数時間後、「タイヨウ」施設内に非常ベルが鳴り響く。それを聞いた彦一、りこ、鷹山三樹矢(薮宏太)、二本橋賢吾(宇梶剛士)が駆けつけると、廊下に煙が立ち込めていた。そのなかを、深夜当番の晴菜と五郎が利用者を外へと誘導していた。そこに彦一らも加わり、すべての利用者を無事外へ出すことができた。ところがそのなかに晶がいないことに晴菜が気づく。彦一は、施設内に駆け込み、廊下にいる晶を見つける。晶は、涼太に残すために撮りためているビデオテープを取りに戻っていたのだ。火の海と化した部屋に入っていこうとする晶を引きとめた彦一は、残したいものがあるなら面と向かって言え、子どもにとってはあんたはこれからもあんただろう、と一喝。晶を抱え外へ出ていく。

施設の外には早朝にもかかわらず、マスコミや野次馬が集まり、野次馬が「ヤクザがいる施設なんかつぶしてしまえ」などと罵声をあげる。すると、晴菜が人垣の前に進み出て、この人たちは利用者を支えているヘルパーだ、と反論。しかし、それでも収まらない罵声に業を煮やした彦一が、「極道なめんじゃねぇ!」と一喝。そして、自分たちはすぐにここから出ていくから騒ぐな、と声を荒げる。

するとそこへ、一台の車が着き、なかからひとりの男性が降り立つ。県庁保健指導課の職員だという男は、園崎に「タイヨウ」に認可の取り消しと業務停止命令が出た、と告げる。

それを聞いた彦一は、男を睨みつけ…。
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| 任侠ヘルパー | 16:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP

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任侠ヘルパー9話

今回も盛りだくさんでしたね。

どう死ぬかということは、どう生きるかということである。
夏夫さんは死に方を選べないようでいて、最後に感謝を述べて逝った。
鷲頭は「極道として死ぬ」と言いながら、極道として生きることを選んだ。
リコは「子分の痛みを背負う」と言って、死ぬ気で突っ込んでいった。
羽鳥は、「私は姥捨て山で死にたい。介護する側になる涼太の負担を減らしたい」と考えて事業をやっていた。
彦一の生き方が、「今、目の前にある危機から仲間を救うこと」だとすると、やっぱりそんな風に死んでしまう最終回がちらついてる気がします。でも、「生き抜いてほしい」ような気もします。
そして、守るという時にどうしても付きまとう優先順位の問題。リコを追わずに、涼太を守ったように、「どちらを追うのか」という問題が浮上する。
人は誰かを守るために、誰かを傷つけたりする。それが極道の姿だ。彦一のように、出会った人、傍にいる人を皆抱え込んでいこうとすると、自分を傷つけることになりがちである。

序盤で、「彦一にも子分という家族がいるので、最終的にはそこに話を戻すのかも?」というレビューをした気がするんですが、一の子分を演じてた向井理くんが大人の事情でもう出てこないらしいです。でも、研修組がすっかり彦一中心にまとまって一つの組のようになっており、彦一に弟分という家族がいるって形になっているので、そっちで話を作っていきそうですね。



リコを抑えつけて「こいつはかかわっちゃねえ。抗争おっぱじめるつもりか??ただじゃ済まねえぞ」な彦一。興奮してるリコは「施設に迷惑掛かるって??あんた、もう極道じゃねえよ」という。彦一は、極道ものになった要因の母とも再会し、捨てられた老人たちも捨てられた自分もそう違わないことを知り、「極道と堅気」の境界線に揺れている。揺れているところを突かれたから、気を抜いちまって、お嬢さんに逃げられちまいます。情けねえ。ま、憎からず思ってる女にあんなこと言われたらねえ。彦一が心配してるのは、リコのこと、組のことなのに、恋するリコチャンは盲目になってるな。
リコちゃんは、「けじめつける」と言ってますが、鷲頭に煽られて抗争を初めてしまっては、戦略的にマズイのである。彦一は局地戦で勝っても意味がないということを理解しており、経験不足のリコは名をあげることしか見えてない。

リコを追いかけてる所に、「アニキ~。ママが帰ってこないよ~」な涼太の電話。リコは大事だが見失ってしまったし、頭が冷えれば状況が理解できるはずだという信頼がある。鷲頭には零次がついてる。だが、羽鳥は徘徊になってしまっている可能性がある。彦一のなかで、羽鳥と涼太は「庇護を必要としているもの」であり、現実的に手助けしてやれることがある。彦一は行動派なので、「具体的にやるべきことがある」方を選択した。舎弟なんで、ひっぱたいて気合い入れて、探させます。
羽鳥は、「ハートフル」にいました。一話で、老女が緊急入院したところですね。涼太を抱きしめる羽鳥の姿は母性があふれています。
羽鳥は、「完全個室。ヘルパー専属。監視カメラや身体拘束。豚箱だって言われたこともある。」と語る、豚箱と言ったのは彦一だけど、もう覚えてないのかなあ。

さて、問題は鷲頭である。リコが逃げたんで、始末は彦一がやるしかない。結局助けちまうんだな~。鷲津は、尾国の狙いを理解してた。「極道らしく死ねた方が幸せか。やれよ。この首くれてやる。俺の寿命は俺が決める。おいぼれてくたばるなんてまっぴらだ。極道として死なせてくれ」とドスを出す。それは、彦一の気持でもある。
死に方を選べず、気持を語ることすらできない夏夫さんを思うと、希望にそって殺してやるのが優しさかもしれない。彦一はドスを押し付けたが、歪んだ鷲頭の顔をみて「みっともねえこというんじゃねえ」とドスを収めた。隼会としては、この抗争にのったらマズイ状況でもあり、彦一は「組員」としての判断もしてる。同時に、「極道じゃなくなったかもしれないが、あんたは人間で、死ぬのを嫌がってる」ということが分かるからでもある。

さて、もう一人処理しなきゃならないのが零次である。目の前で暴れまくったし、零次の方も暴れたので、素性が明かされます。尾国の狙いも説明される。ミキヤは「リコちゃん一人にしとくのかよ・・・」で、探しに行ってしまう。若いねえ~。彦一には、もう出来ない芸当である。
彦一は、べったり鷲頭に張り付いてます。リコを守るには、鷲頭への襲撃をさせないことが肝要なので、対応としては正しいのである。彦一が一人で駆け回るより、組の組織を使うのが効率良い。なんだかんだ、状況判断はできる奴である。

彦一は、五年もヘルパーやってる零次に興味を持ちます。なんだかんだ、ココが居心地良くなってしまっている彦一。片意地張る必要もなく、仲間がいて、自分を頼る人がいて・・・。しっかり研修仲間は弟分になって、翼組タイヨウ分室って感じだからねえ。
舎弟の涼太は、可愛く「ありがとうございました」とかいってくるし、すっかり和んでます。でも、遊園地なんて行ってる場合じゃないんすよねえ。

りこが墓参りしてるのを見つけるのはミキヤである。それは「親をもつ極道」である二人だから、出来る発想である。「兄貴がいってた。組ってのはどこにもいけないはぐれ者同士が、肩を寄せ合って生きてるもんだ。だから、痛みは分け合わなきゃならない」と語るリコ。兄貴は「継がなくてよい」と言いつつも、極道としての心得をしっかり叩きこんでるのである。罪な男だよな~。
「じゃあ、俺も付き合う」と、痛みを分かち合おうとするミキヤです。この男は、惚れた弱み+素人さんなので、現状認識が出来てない。リコが痛みを分かち合うべきは組のものである。隼会として痛みを分かつなら、研修メンバーにも話をしなきゃならない。リコは、彦一がリコを守ろうとしてやってることを、「私より施設(=羽鳥)が大事なのね!」とそこだけオンナの気持で考えてしまってる。彦一は、「仲間」としてリコを守ろうとしてるんだけどね。
ミキヤはぺらぺら「悪いの鷲頭じゃなくて尾国」なんてことを教えてしまうのである。相手は武闘派ヤクザだぞ!!半身不随のジジイならまだしも、リコじゃ無理だろ!!ちょっと考えろよ!!青春なミキヤは「跡を継ぐ」という自分と同じ立場のリコに、めちゃくちゃシンクロしちゃってるからなあ。

心配してる癖に、「しんきくせえ」と悪態つくしかない彦一。ニンジンはやっぱりダメ!っすか??心配してると言うのに、リコとミキヤは暴走中である。(でも、ミキヤは縛られてます~。笑った)

彦一に情報が入りました。案の定、尾国につかまってるってことで、救出に。「頭は手打ちにするから大人しくしてろと言ってる。けじめとることになんだぞ。」という零次に、「覚悟はできてんだよ。内輪もめなんか興味ねえ。仲間やられて動かねえ極道なんていないんだよ・・・」です。五年も身をやつしてヘルパーやってる零次は、すでに極道じゃないんだよな~。極道は、縦社会の規律に厳しいが、それは彼らが「はぐれる」特性を持っているからこその締め付けであり、「いつ、命令に背くか」が個人の器を示す。

尾国は器が小さかったね~。「じゃまするぜ」とカッコいい彦一。「タイヨウからきたヘルパーでーす。」な五郎君に笑った。流石にキレのある彦一、元総長ウカジさんは当たり前のように迫力あり、五郎も喧嘩慣れ。使えるのか?と思った六車さんは、頭脳プレーに徹して笑わせつつ、リコ救出の役目を追うという手柄も立ててます!!ちなみに、彦一さんたちが、ドスもチャカも持ってないのは「ドラマ的配慮」でもあるけど、あんまり派手にやるとマジ抗争になってメンドクセーから救出に徹すること!という狙いがあるわけですね。半殺しはいいけど殺しはダメ!なんである。
「無茶すんなよ」と声をかける彦一がカッコよすぎ。優しい顔してるしなあ。前に、同じセリフをリコから言われてたよな~。リコは惚れなおしちゃったな~。それに、やんちゃしてたリコを庇って守ってくれた兄貴を思いだしたんじゃないかな~。

そこに、零次が動いて、頭と鷲頭を連れてきました。大急ぎで手打ちにしたのね。鷲頭は自分の組の恥をさらさないために、尾国を粛清。しょぼくれていては、夏夫さんに恥ずかしいと覇気を取り戻しました。「極道として死ぬ」のでなく、極道としてカッコよく生きてやる」な鷲頭。隼会も、組長死んで組内がガタついてるんで、抗争はさけたいので、両者の思惑一致!!ヨモギ連合に関しては、リコの暴走の責任とる形で「堪えろ」と命令するのかな?なるみたいですね。息子ミキヤが男をみせたことに免じて「料理当番」で肩をつける頭。やっぱり人生経験が違うので、器が違いすぎ。
そんな料理当番で、彦一のためにニンジンなしのカレーを作るリコ。カワイイ乙女心ですね。料理するリコチャンは、彦一にとっての「母」的な要素をもっています。涼太の母である羽鳥、老人たちの世話をする晴菜と、彼の周囲の女性にはそれぞれに母性がセットされています。だから、だれとくっついても自然なんですよね・・・。

さて、夏夫さんの息子は「看取り介護をしてくれないか」と依頼してくる。彼なりに、父親を望む形で送ってやりたいと考えている。それで父は喜んでくれるだろうか?という彼に、「送られる方のホントの気持ちは分からない。分からないなりに、精いっぱいするしかない」と所長。でも、息子さんが、この決断をするのは、やはり重いことだと思います。その重さを引き受けられるのは、やっぱり家族しか居ない。彼なりに精いっぱい考えて結論をだし、結果を受け止めていくことになる。
晴菜は、見舞いに来れない家族のために夏夫の様子をノートにつづり、鷲頭は「反応なくても聞こえてるんだぞ」ってことで家族の悪口を言う五郎を制する。そして、あんなに叱った晴菜が自腹きってる花についても、「優しい子だね~」と目を細める。
そして、もう意識のない夏夫に、「何考えてんだ?家族も来ないし、何にも出来ないし。息してんな~。頑張ってんじゃないか」と声をかける。このシーンは凄く泣けた。また、ゴリさんが良い顔してるんだ。
夏夫さんの臨終が近付くが、家族は会議で連絡がつかず・・・。スタッフや入居者に見送られる。老人たちの「すぐ行くから。向こうでな」が泣かせます。”いつものように幕があき~”と歌ってあげる鷲頭には、涙がボロボロ出ちゃった。息子たちは、己の人生を生き抜くためにステージで歌っていて、大事な人の死に目にも会わないのである。寂しいことだ。
流した涙は生理現象だけど、そこに「喜び」「悲しさ」を人は見る。夏夫さんが残したのは、喜びでも悲しみでもなく感謝でした。「ありがとう」の手紙は、分かっていても泣いてしまうよなあ。花のことを気がついてたとしった晴菜に「うれしかったんじゃねえか」といってあげる彦一さんは、優しい女に基本的の弱い。

夏夫さんの息子さんは、「忙しくて無理しないと来れなかった。それは無理すればこれたということだ・・・」と後悔する。コレで良かったのか?という疑問は最後まで残る。

そして、今回とても大事だったのは羽鳥の辞任会見。派手に展開してるとは言え、あんなにきしゃあつまらないんじゃねーの?とかツッコミどころはありますが、ここは絵的なものを優先したんでしょうね。「世間」として退治するマスコミに向かって、羽鳥は「誰かを助けようなんて思ってない。神様じゃあるまいし。(一話でも出てきたセリフです)介護施設は姥捨て山だ。理想から一番遠い場所だと思っている。自分が介護施設で死んでいくことを想像したことがあるか?家族を責めますか?家族が疲れ果てていても?私は、介護される側ではなく、介護する側を助けるためのシステムを作った」と宣言する。これは、涼太を忘れてしまうであろう自分を踏まえ、「私を捨てても良い。」と涼太に話していることでもある。
これは、夏夫さんの話ともリンクしてる。夏夫さんは、家族を恨んだだろうか。家族に負担をかけたくないと思っただろうか。それは誰にも分からない。
さらに、「介護施設は捨てられた人間を引き取る処。つまりヤクザのもっていた機能と似てる」ということでもある。りこのいう「はぐれ者どうしが肩を寄せ合って生きる場所」が介護施設だからである

涼太にせがまれて、羽鳥と行く遊園地に「通りかかった」といって出かける彦一。喫煙を注意されて水がかかって消える・・・などの笑いネタもおりませ、母子の姿にあこがれを感じる彦一などを見せて、ほのぼの・・・。しかし、直後に涼太に「ママはどこに??」と涼太を忘れてしまった羽鳥という、超ブラックネタが・・・。これは涼太がかわいそうすぎる!!

さらに、乱闘シーンの写真がタイヨウに送られてきて、素性がばれた・・・。どうなるんだ!!



あらすじ↓(公式より)
翼彦一(草剛)は、鷲津莞爾(竜雷太)めがけてナイフを構え飛び込んできた四方木りこ(黒木メイサ)の腕を素早く掴んだ。りこは、四方木連合を襲撃した鷲津組への報復だといきり立つが、彦一は鷲津は関わっていない、となだめる。しかし、収まらないりこは、再び鷲津に襲い掛かる。するとそこへ、和泉零次(山本裕典)が駆け込んでくる。

りこは病院を飛び出し彦一がそれを追うが、途中で見失ってしまう。そんなとき、彦一の携帯に羽鳥涼太(加藤清史郎)から、羽鳥晶(夏川結衣)が帰ってこないと連絡が入る。

一方、鷹山三樹矢(薮宏太)、黒沢五郎(五十嵐隼士)、六車雅人(夕輝壽太)、二本橋賢吾(宇梶剛士)らは、連絡の取れないりこのことを案じていた。

そんな折、病院に入院中の山浦夏夫(峯のぼる)の息子・渉(梶原善)が「タイヨウ」にきて、に夏夫の看取り介護を依頼。やがて、病院から帰された夏夫は、再び鷲津と同室となる。美空晴菜(仲里依紗)は、そんな夏夫の様子を日記に綴り始める。

そんな中、テレビでは晶の社長辞任会見が放送され、涼太とともに彦一がそれを見守っていた。
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| 任侠ヘルパー | 18:26 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP

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任侠ヘルパー 8話

ちあきなおみの「喝采」良い歌ですよね~。歌詞はこちら

今回は、介護施設の大事な要素。「看取る」ということからドラマが始ります。ベテランヘルパーさん達は余裕ですが、「赤の他人に囲まれて終わり。捨てられたみたいだ」なリコ。そして、彦一さんは家族もなく、一人で死んでいくしかないから、他人事ではないのである。家族の代わりになる「極道」における弟分や子分は、彼を看取ってくれるでしょうか?一話で示された隼会の葬式における「極道が老衰で死ぬのかよ」というのが、またクローズアップされてきます。
今まで、色んな老人の生きざまと、彼らの家族の物語を見てきました。老人といえども、自分と変わらぬ気持ちを持ち、それぞれに、時にかっこよく、時にみっともなく生きてることを知って、彦一の中で「老いるのも悪くない」という気持ちが、少しは芽生えてきたようにも思えます。
その上で、「じゃあ、彦一はどう死ぬのか。彦一の家族は?」ということで、彦一の家族=組がクローズアップされてくるのは必然です。リコの子分との親子関係や、鷲頭のありかたで、「極道の親子関係とは?」とかなり彦一に近い立場にある人が描かれました。
ここから先こそが大事なところ。今までは、その布石を打っていたようなものなので、ムチャクチャ盛り上がりましたね。


五郎が「どんな死に方したいか?こんなところで死にたくない」なんて、ヤクザもの映画にあこがれたようなことを言う。あこがれはあるが、それが現実ではないことも知っている彦一は、ハッキリとは答えません。もう中年になりつつある彦一は、そんな風に簡単に憧れを口にすることは出来ないんである。カッコ悪いから・・・。

そんなタイヨウに、鷲頭組長が入所してくる。ま、ココは鷲頭のシマのど真ん中なので、「近所に入所した」ってことなんだろうけど、組長ならもっと豪華な所があるんじゃねーの?とか思う。しかし、これにはチャンと裏があるんです。でも、「敵の世話しろっつーのかよ」な彦一ですが、頭は「黙って仕事しろ」です。その頭の懐刀!「隼会」の刺青を腕に施した男。零次~!!タダものじゃないと思っていたけど!隼会鷹山組の幹部ってことなら、鷹山の息子がしらないのはアレだし、どんな立場なんだろう?動きが良すぎるんで、彦一に微妙に疑われてましたね。

さて、鷲頭は、ほとんど体の動かない老人・夏夫と同室になる。所長は、「頑固おやじをてなづけるには君だ!」とばかりに彦一を担当にする。しかし、所長は気がついてるのかな~。研修という名目で受け入れている以上、鷹山とはつながっている気がするし、なにしろ大杉漣はヤクザが似合うので、ちょっと疑ってしまう。「入浴は私がする」とか言ってたし、鷲頭がヤクザなことを彼は承知していたわけで、何かあるな!!
ヤクザだらけの介護施設なのかよ!と突っ込むのではなく、ヤクザ関係者の経営する施設なのでヤクザさんが集まってくるとみるべきでしょうね。ヤクザが他人の嫌がる仕事や体がきつい仕事をシノギとするのはあると思うので、ヤクザが介護ってのは別に「アリ」だとは思うしなあ。

彦一は、わがまま鷲頭はプライドの高い男=つまり介助をされたがらないということを分かってるので、基本的には「極力放置」の方針で担当を進めます。鷲頭はそれなりに修羅場をくぐってきた男のハズですが、もう良い年になり、かなり丸くなってしまっているのである。
彦一は「弾よけのチンピラも配備しない。なんか気に食わねえ」と動物的カンで、罠の存在を察知してる。でも、頭悪いんで、理由は分からない。

鷲頭同室の夏夫さんには、ささやかな花が息子から届けられる。豪華な花束は届くけど、見舞いも来ないのは自分も同じ・・・。鷲頭は捨てられたのである。彦一がそうであったように、鷲頭も幼少期に捨てられたりしたのかもしれない。それを「俺の方から捨てたんだ」と強がるのが極道である。そうやって、「捨てられた」ことから逃げて、新たな家族を作ったのに、鷲頭はまた捨てられるのである。人生の始めと終わりは、自分ではどうしようもない状況になりがちになり、そんな人間は捨てられることになる。捨てられまいと、必死に生きてきたのに・・・。寂しいもんである。「捨てられる」というのは、彦一にとっては凄くセンシティブな問題だ。だから、捨てられてみっともなく動揺する鷲頭に反発しつつ、敵のはずの鷲頭に感情移入してしまう。

鷲頭は、朝から大音量で「喝采」を聞いたりして、ワガママ入所者。でも、ジイサンバアサン世代にとっては、「我らが青春の歌」って感じなんですかね?夏夫さんも鼻歌である。そこから、次第に友情が・・・・。ま、鷲頭、ちょっと優しすぎないか?って気もするけど、寂しいし、暇だし、話し相手が欲しいんである。お山の大将ってのは、寂しがり屋だから群れたがる。そんな感じがゴリさんには合ってる。

しかし、すっかり好々爺な鷲頭に「ホントに極道かよ」なリコ。さらに彦一に「あんたもただのヘルパーに見えるよ」と・・・。彦一は、母親とあったあと、かなり表情が変わっているのは確かです。(このへんの微妙なさじ加減は、草薙さんの上手い所ですね。彼は変わっていく人間を表現するのが上手い)リコは女心からか、この変化を羽鳥と結び付けて考えてしまうみたいだけど、あの二人は恋愛ってより戦友ですね。「絶対的な溝があるけど、涼太と言う子供でつながってる」という点で、別れた夫婦みたい。でも、二人に嫉妬するリコはカワイイ!!

鷲頭は、夏夫のところに届く花は、息子ではなく晴菜が準備してたと知ってキレます。ヤクザさんなので「友達を騙しやがって!!」なんである。偽善者だ!と暴れまわり、「こんなところにいられねえ。帰る」な鷲頭に「帰る場所なんかあんのかよ」な彦一。鷲頭は、カッコつけて生きてきた男です。夏夫さんにだって、武勇伝を語りまくってたもんなあ。だから、「俺はこのああたり仕切ってる鷲頭だ」と刺青を見せようとします。しかし、周りには入所者もいるんで、彦一は慌てて照明を消して刺青を見えなくして、撤収~である。(零次との連係プレーが凄すぎ)
刺青=極道の印は、明るい所でしか見えない。真っ暗闇の中では、誰にも見えない。そんな程度のものだ。ただ、「俺はこの刺青をしょってるんだ」という自負だけに意味がある。
「極道もんは置いとけねえだろ?俺に帰る場所なんかねえ」と弱気になってしまう鷲頭。情けない・・・。

そんな騒ぎの中、夏夫が様態悪化・・・。植物状態に・・・。やっと駆けつけた家族は、延命治療をしたいというけど、「見舞いも来ないくせに、こんな風に管につながれて生きなきゃならないのかよ」な鷲頭。ブチ切れてしまいます。でも、「他人が口出しすることじゃねえよ」な彦一。(「ヘルパーは家族にはなれない」という羽鳥のセリフに少し近いですよね。仲良くなるとかぞくきぶんになっちます極道さんたちだけど、血縁の壁は高い)「てめえを捨てたのはこいつらじゃねえだろ」と怒鳴りつけて、「帰るぞ」と優しく。この一言、草薙さんの演技凄く良かったですよね。捨てられたものに優しいのは、捨てられた彦一らしい。「帰るぞ」っていうのは、同じ所に帰る人、家族に対して言う言葉ですよね。だから、一緒に生活して、もう家族みたいになっちゃってるんだよなあ~。敵なのに・・・。
そして、夏夫の家族が「父も喜んでると思う」というのに、「喜んでいるかなんて分からねえだろ。てめえがそう思いたいだけだ。てめえの都合で、人の寿命決めんじゃねえ」です。彦一は、死に花を咲かして死にたい人だから、家族の問題だと思いつつも、家族に縛られる夏夫が気の毒なのである。「俺だったらまっぴらごめん」だけど、夏夫さんがどう思うかは誰にもわからない・・・。

鷲頭は「死ぬことも自分で決められないのかよ。介護施設は姥捨て山だ」と言います。そう思うと、極道と介護施設は相性いいのかもね。戦後、親を亡くしたり捨てられたりした子供を極道が面倒見た時代があった。目的は、子供をこき使って稼ぐためとはいえ、社会が拾い上げられない子供を拾ってた。現代に捨て子は少なくなったけど、今度は老人が捨てられる。社会が拾えないなら極道が拾うってのが、鷹山の考えなのかも。

さて、鷲頭のところの若頭?尾国は、リコのヨモギ連合の若頭である久米を襲撃。(このシーン、演出は西谷Dらしくて良かったですね。)しかし、久米は「組長には言うな」です。
しかし、情報戦を得意とする六車が「かちこみかけられた」ってこをリコに・・・。リコを思いやるような悲しげな顔の六車。彼も彼なりに、組の経営は大変なんだろうな~。インテリヤクザってだけでは、やっぱり組をまとめるのは大変だろう。

リコが飛び出していくのを見た彦一たちは、「なんで連絡来ねえんだよ」といきり立ちます。女が組長ってことで揺れてるヨモギ組が狙われた。鷲頭の指図なのか?今、鷲頭がココにいるのはなぜなのか?確認しようとしたんだけど、騒ぎがあって出来なかった。ま、リコの組のことはリコが処理する。イザと言うときのためのバックアップの準備なので、焦ることはないんだけどね。

リコは、久米の所に・・・。女組長に反発してるのかと思いきや、「それでも俺らの組長だ。親、コケにされるわけにいかねえ。俺らは、あんたを盛り立てていく覚悟をするしかねえんだ。幹部のイスまってますんで・・・」と・・・。久米、なかせるじゃねえか!!リコに心配かけまいと黙っていたのか。ホント、親子みたいな関係なんだね。家族だからこそ、心配掛けると思うからこそ、言えないことってあるもんな~。
リコは、「自分は捨てられた親分だ」と思っていたけど、子(分)はちゃんと親だとおもってくれていた。ヤクザは親を選べるようですが、彼らは「リコの兄という親分」を失ったみなし子です。そんな彼らに新たにやってきた親がリコ。彼ら子分も運命によってリコと言う親を得た。やっぱり親を選べないんです。どんなに不満でも、上手くいかなくても、それでも親。他人に口出しされたくないし、嫌いな親でもコケにされると腹が立つ。これは、夏夫さん親子のところもきっとそうなんですよね。
久米を「我が子」として認識したリコ。彼らを守ってやるためににも、名をあげて「組を守る」ためにも、鷲頭を始末しなきゃなんねえ・・・。
久米のために果物をむいたナイフを、今度は鷲頭をやるために使うんである。母から父になる。その両面が出来るのがリコである。そりゃ、久米も惚れるってなもんですよ。カッコよすぎ。

鷲頭がいる病院にやってきたリコは、彦一と居る鷲頭に刃物をかざす!これが、尾国の狙いか!リコを挑発して組長を処分させて、それを理由に抗争に持ち込んでリコのシマを奪う。考えたねえ。
これはきっと彦一が止めてくれるはず。いつも黙って見守っていて、「自分のことは自分でやれ」という彦一だけど、ピンチには助けてくれる人だから。

羽鳥の方は、病状が重役会議で暴露されてしまう。退陣を迫られる所に。これは、組織に捨てられる鷲頭とリンクした展開です。彼女には実子というものがあるだけマシですが・・・・。
そんな羽鳥を、涼太は一生懸命フォローしようとしてる。必死にメモをとっている母親、わすれっぽくなった母親を気遣って、部屋中にメモを・・・。「僕は良いからお仕事がんばって」と言われて、羽鳥は退陣を決意します。「今は涼太と居る時間が大事だ」と思える。介護事業に打ち込んだのは、「涼太に捨てられた自分の受け入れ先」という気持ちも何処かにある。だから、涼太が自分を捨てないのであれば、介護事業の優先度は少し下がるのである。
それを彦一に報告に行く羽鳥。呼び出された彦一は、一緒にいたリコを気にしてました。あの表情、リコが自分に惚れてるって気がついてるな~。
彦一は、最近まとわりつかなくなった涼太が、「自分でママを守る」と覚悟したのだと知って、少しさみしく、少し誇らしく思う。「てめえのことはてめえでやれ」それが彦一の教えを、弟子は守ってるのである。守っている限り、涼太は一生、心の弟子。そして、弟子のおかげで、極道なのを隠しておいてもらえる。親は、子の世話になる。こんなところにも介護の形だ!


あらすじ↓(公式から)
翼彦一(草剛)は、隼會と敵対する鷲津組の組長・鷲津莞爾(竜雷太)が「タイヨウ」に入居してきたことに驚く。事故で半身麻痺になったため介護を必要としているとはいえ、金ならいくらでもあるはずの鷲津が「タイヨウ」にやってきたことに、四方木りこ(黒木メイサ)、鷹山三樹矢(薮宏太)、黒沢五郎(五十嵐隼士)、六車雅人(夕輝壽太)、二本橋賢吾(宇梶剛士)らも疑いの目を向ける。

彦一は、鷲津の件を若頭・鷹山源助(松平健)に報告するが、鷲津らの企みは自分で調べるからお前らは“研修”に専念しろ、と一喝される。彦一の電話を切った鷹山の側には、和泉零次(山本裕典)がおり、普段はリストバンドで隠しているその手首には「隼會」という刺青があった。

個室に空きがないため大部屋に入った鷲津は、脳梗塞の後遺症で言葉が出ない山浦夏夫(峯のぼる)と同室になったことに不満をもらす。さらに、食事もほかの利用者と同じホールでとらされるなど、特別扱いをされないことにもストレスをためる。

そんな鷲津を見ていた二本橋らは、自分たちの正体がバレていないと思われることに安堵するが、彦一は、鷲津にひとりも組の人間が付いていないことをいぶかしがる。

そんな折、美空晴菜(仲里依紗)が花束を持って部屋にやってくる。花は、なかなか見舞いに来られない夏夫の息子が毎週送ってくるというもので、それを見た夏夫はわずかに嬉しそうな表情をする。鷲津は、そんな夏夫の家族の対応を「冷たい」と批判するが、自身にも見舞いが来ないことにいらだっていた。そして、組の者に連絡を取るが電話はつながらない。

同じ頃、「ハートフルバード」本社で会議に出席していた羽鳥晶(夏川結衣)は、記憶に不鮮明な部分が増えるなか、反旗を翻す秘書・日野弥生(中別府葵)や重役(相島一之)の行動により窮地に陥っていた。息子・涼太(加藤清史郎)は、そんな晶のために、日々の予定や記録を貼り紙にして家中に貼りはじめ、晶は、切ない気持ちでいっぱいになる。

そんな頃、彦一は施設から駆け出していくりこを目撃する。4日前、りこが組長を務める四方木連合が襲撃されケガ人も出た、との情報を六車から聞かされたのだ。彦一や五郎は、組が襲撃されているのにりこへ報告がないことに不信感を抱くが、二本橋は、女組長に反発している組員が少なくない現状からすると、それもありえるだろうと推測。さらに、結束の弱い組は狙われやすく崩しやすい、という六車の言葉に、三樹矢はりこのことが心配になる。

その頃、部屋から窓の外を眺めていた鷲津は、外出から戻ってきた晴菜を目撃する。その手には、夏夫に差し入れられる花束があった。毎週送られてくるという花は、家族ではなく晴菜が購入しているものだったのだ。それを知った鷲津は、ホールにやってくると、夏夫が頼んでもいないのに、すぐにバレるようなウソをついてお前たちは偽善者だ、と激怒して暴れまわる。彦一らが止めても収まらず、ついには施設を出ていくと言う。そこで彦一が、「帰る場所はあるのか?」と聞くと、鷲津は、自分はこの辺りを仕切っている鷲津組の組長だ、と宣言。そして、服を脱ぎはじめる。利用者たちが怖がりながらも鷲津を見つめるなか、背中一面に彫られた刺青があらわになる寸でのところで、彦一と零次が鷲津を部屋へと連れ戻す。

部屋に戻った鷲津は、彦一に正体がバレたんだからここにはいられないだろう、と言う。が、彦一が答えないでいると、弱気な声で自分も夏夫と一緒で組の者から捨てられたんだ、帰る場所などない、とつぶやく。さらに、金を払うから組の者を呼んできてくれ、と彦一に懇願するように言う。そんなとき、夏夫のほうに来た彦一が、夏夫が息をしていないことに気づく。

同じ頃、りこは、刺傷した久米武雄(田中哲司)のマンションを訪ねていた。久米から、今回の件が鷲津組によるものだと聞いたりこは、部屋にあったナイフを手にするとマンションを後にする。

一方、救急車で病院に搬送された夏夫のもとに、息子・渉(梶原善)が妻と娘とともに到着する。一命は取り留めたものの、医師からは回復の見込みはなく、できるのは延命治療だけだと告げられる。渉は、夏夫には一日でも長く生きてもらいたいから、と言って延命治療を希望し、医師もそれを了承する。すると、渉は仕事があるから会社に戻ると言い出す。それを聞いた鷲津が、今度はいつ来られるんだ、と尋ねると、渉は答えに窮してしまう。そして、仕事の都合があるから、と迷惑そうに答える渉に鷲津が激昂。「なんのために延命なんかするんだ!」と食ってかかる。自分の非を認めつつも、それでも延命治療を希望する渉に納得できない鷲津は、家族がいるうちに死なせてやる、と言って夏夫の呼吸器を抜こうする。それを阻止した彦一は、夏夫の生死は家族が決めることだと一喝。それでも、「何が家族だ!捨てられた人間はどうなる」と怒りが収まらない鷲津に、鷲津を捨てたのはこの家族ではないだろう、と声を荒げる。それ以上、反撃できない鷲津に彦一は、帰るぞ、と声をかけ車椅子を押して病室を後にする。そこへ病室から出てきた渉が彦一に礼を言う。延命できることを父も喜んでいると思います、という渉に彦一は、どうして喜んでいるとわかるんだ、と冷たく言う。その言葉に驚く渉に彦一は、自分がそう思いたいだけだろう、自分の都合で人の寿命を決めてるんじゃねえ、と言い捨てる。

その頃、自宅で晶の帰宅を待っている涼太は、約束の時間になっても戻らない晶を心配していた。

施設に戻る前に外の風に当たりたい、という鷲津のため彦一はエレベーターで階下へおりようとしていた。乗り込んだエレベーターが閉まろうとしたとき、向かいのエレベーターが開き、りこが降りてくる。鷲津を認めたりこは、彦一らが乗るエレベーターに来ると扉に手をかける。そして、持っていたナイフを取り出した。そんなりこに彦一は…。
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任侠ヘルパー 7話

シングル介護が追いつめられていく話。

同じ状況で逃げた羽鳥のスキャンダルに胸を痛める涼太が同時進行で描かれる構成になっており、今回も複数のエピソードを重ねる形で奥行きを演出してる。
また、「母を捨てる」という意識に対して、「捨てられた」彦一が対応していく。息詰まるほどの濃厚な親子関係は、彦一が決して得られなかった夢でもある。彦一の夢は夢でしかない。理想の任侠が夢でしかないように。それでも、彦一は彼らに夢を見る。


訪問看護に頼んで出かける初美。母・孝枝は厳しいが生徒には慕われ、校長まで務めた女性。しかし、ヘルパーに敵意をむき出し。晴菜は、態度悪~な彦一をしかりつけながら必死にフォローするが、彦一は「てめえの世話なんかしたくねーよ。嫌ならヘルパー頼むなよ!!」である。
初美に依存しまくってる孝枝。初枝は、もともとの真面目すぎる性格もあって、同級生にも、優しく声をかけてくれる滝本(小市さんなので、ちょっと裏があるんじゃ?と思ってしまう)にも、気後れしてしまう。
でも、初美はとてもやさしい子なのである。母に「おむつを我慢してくれてありがとう」と言えるのである。

そんな初見は、タイヨウに仕出ししてる会社で働いていて、配達にやってくる。しかし、彼女は勤務中も母に呼び出されることが多く、遅れやミスがでてしまう。そのギリギリに、ヤバさを感じる彦一。危機に関する動物の勘は、それなりに修羅場をくぐってる彦一は敏感である。初美に、「あんたのせいで迷惑してる」と苦情を言いつつ、「自殺されちゃ、夢見が悪い。介護が必要なのはあんたに見える」と声をかける。しかし、父の介護をやりきった母を尊敬してる初美は、意地でも一人で面倒をみる気なのである。

初美は、勤務態度のせいで首になってしまう。そんななか、滝本に食事に誘われる。この二人の恋は、ホントにささいなシーンが良いです。電話するとき、ベッドでリラックスして長電話体制になる初美とか、高級そうな店に気後れする初美に合わせてジャケットを脱ぐ滝本など・・・。
が、母から何度も電話があって、心配になって中座してしまう。必死に走って帰ってみたら「リモコンがない・・・」。みつかって「馬鹿みたい」な母に、きれてしまう初美。おもわず包丁を持ち出してしまう。
しかし、初美クビから「ヤバイ」気配を感じた彦一は、麻雀にも行かずに初美宅を訪問。包丁を持った初美と対峙することに。目がほとんど見えない孝枝は事態に気が付いていない。気が付かせたくないから、彦一は声を出さない。素人の女相手じゃ、彦一に勝てるわけはない。しかし、包丁を取ろうとした瞬間、初美は包丁を押し出してしまう。とっさに包丁を手づかみ!の彦一。痛い~。でも、「血」がでることで初美は目が覚めた・・・。それでも、声を出さない彦一。
「親の前で良い子で居たい」気持ちは分かるのである。彦一も、母に極道であることを隠して生きる男だから・・・。しかし、それでダメになることもあるんである。
そして、まだ「自分で介護する」ことに拘る初美に、「しばらくうちでで預かるから。そんなに良い娘で居たいか?自分の人生棒に振るのか?」と言い渡す。ま、孝枝は少し娘と離れる必要があるだろう。

入居してもワガママ三昧な孝枝。面倒なので涼太を差し出す彦一。しかし、元教師の孝枝は「子供」を見ることでシャンとします。嫌われてるから、こんなところに捨てられたと思ってる孝枝に、「先生は嫌い?先生の子供はダメな子なの?」と、母をすてた母をかさねて尋ねる涼太。

そして、「あんたの娘は良い生徒だけど、卒業させないと。いい年して生徒じゃ辛いだろ?」と声をかける。彦一は、どう考えても「ダメ生徒」っつーか、不良だったろう。しかし、教師は悪い子ほどカワイイんである。訪問看護を受け入れて、彦一を指名してくる孝枝さん。きっと、激しく口うるさく、彦一はしつけを受けることになると思う。それは、彦一に引け目のある実母「さくら」にはできない役目なのかもしれない。
少し軟化した孝枝を、並んで見るリコと彦一がなんとなく夫婦のように見えた。この二人は、やはりベースに似通ったものを持っている気がします。

初美は「たまにはふらふらしても」という滝本の言葉に救われる。偶然に見た花火が、疲れ切った彼女の緊張の糸をほどく。

一方で、「母をすてた」羽鳥のことがスキャンダルに。羽鳥は、スキャンダルよりも病気の進行がヤバイ。必死に日々の行動をメモして、記憶をとどめようとする。

あいかわらずニンジン嫌いの彦一さんに、「注目が集まると素性がばれるし、そろそろ潮時だ」という六車君。しかし、彦一は羽鳥スキャンダルに胸を痛める涼太を、大人の話から遠ざけようと無理矢理引きずり出します。彦一が変わってしまたと思う五郎ですが、これまで組のものたちに配っていた優しさが涼太にも向きだしたってだけな気もします。ま、弟分としてまとわりついてた五郎ちゃんは寂しいんだろうけど・・・。寂しい五郎は、彦一の肩を揉んでしまったりして・・・。
彦一さん、涼太にジュースたかってる一方で、「しょぼくれた顔してもかわんねえぞ」なんて優しいことをいい、文句言いつつもジジイの面倒をみる彦一です。この幅が人を引き付けるのか・・・。

彦一さん、今回は120円でジュース買える!なのに出てこなくてガックリ。直後のリコが普通にジュース買ったのを見て二度見したのは面白かった。
涼太はヘルパーとして手伝いだします。彦一とおなじ衣装でも、涼太は可愛くてメッチャ人気者である。確かに、私も涼太>>彦一だな。

涼太は、母の手帳をみて、その緻密なメモから何かを感じ取ります。おばあちゃんが嫌いだった?と聞いてみる涼太。「大好きだったけど、ママは悪い子だったから」と寂しそうな羽鳥。
羽鳥は、母の13回忌に叔母から招待されて出向く。親戚は「捨てたくせに」というが、羽鳥は「オジサンが寝たきりになったら内で面倒見る。料金は勉強します」と言い捨てる。気を張ってないと崩れそうである。
涼太がヘルパーの仕事を手伝うのを見て、「強くなった」と感じる。しかし、病気のことを話すのは躊躇われる。「分からなくなったら」という恐怖。彼女は、その時の「捨てられた」という意識、そして「捨てることになる」と恐怖。
非常に緊密な親子関係が二つ提示され、病気で意思疎通が出来なくなる羽鳥親子。母に心配かけまいと色々なことを隠し溝が出来てしまう初美親子。さらに「長い時」が越えられない壁となってしまった彦一親子。

さて、次回に続く!なパート中で、彦一はじいさんばあさんに誕生日を祝われる。「極道が誕生パーティやってんじゃねー!(一話)からすると、彦一は極道から少し離れてきてしまっている。それを複雑な思いで見る任侠ヘルパーの面々。幹部を争っているハズだが、基本的に彼らは「組」という家族であり、外敵だらけのこの場所では、より強く結束する環境が整えられている。彦一は、タイヨウのことを「家族」と認識して、ヤクザ組といっしょくたに扱っているわけですが、一般社会と極道社会は「混ぜるな危険!!」である。
その問題が、鷲頭登場で次回クローズアップ!!


あらすじ↓(公式から)
翼彦一(草剛)は、美空晴菜(仲里依紗)とともに、長岡孝江(江波杏子)の自宅で訪問介護を行っていた。孝江の娘・初美(西田尚美)の依頼で来たのだが、白内障で視力がきかず気難しい孝江は彦一らの対応が気に入らず文句ばかり。そんな孝江の態度に、彦一も辟易とする。

夜になり、同窓会に出かけていた初美が戻ると、孝江は彦一らに酷い目に遭わされた、とさんざん文句を言う。それを聞いた初美は、もうヘルパーを頼んだりはしない、と約束する。

「タイヨウ」に戻った晴菜は、孝江の件をと和泉零次(山本裕典)に報告。園崎らは、かつて中学の校長をしていたこともありプライドの高い孝江の面倒を、初美がひとりでみていることを憂慮する。そんなところへ、二本橋賢吾(宇梶剛士)が来て、ホールに利用者の家族が来ていると告げる。家族らは、あんな記事が出て大丈夫なのか、と羽鳥晶(夏川結衣)が表紙になっている雑誌を指差す。そこには、晶に母親殺しの過去――認知症の母を捨てて男と逃亡。そのせいで母は死んだ――との衝撃的な記事が書かれていた。この記事が発端となり、ネット上での批判や、フランチャイズの契約解除を希望する声があがるなど、「ハートフルバード」への誹謗、中傷が広がっていく。四方木りこ(黒木メイサ)、鷹山三樹矢(薮宏太)、黒沢五郎(五十嵐隼士)、六車雅人(夕輝壽太)ら“任侠ヘルパー”は、このスキャンダルの余波で自分たちの正体がバレてしまうかもしれないと不安を隠せない。そんな中、涼太(加藤清史郎)が夏休みの間、「タイヨウ」で手伝いをすることになり、健気に働くその姿が利用者の癒し的な存在となっていく。

一方、初美は介護と弁当の配達の仕事をなんとか両立させていたが、それも限界を迎える。初美の部屋に練炭と睡眠薬があったことから、彦一は、ひとりですべてを背負おうとしている初美を心配し声をかけるが、ヘルパーに頼む気はないと拒絶されてしまう。

そんな折、仕事での不手際が続き、初美はクビになってしまう。初美が勤めていた弁当店は「タイヨウ」も利用していた店で、社長(不破万作)から初美を解雇したと聞いた彦一は、複雑な気持ちになる。

その頃、初美は同窓会で再会し連絡をくれた滝本誠一(小市慢太郎)と食事をしていた。思い切って滝本の誘いに応じてみたものの、初美は孝江のことが頭から離れない。実際、食事中も孝江から何度も何度も携帯に着信があった。食事を中座した初美は、急いで自宅へ戻る。息を切らせて家に入り孝江を呼ぶと、孝江は、テレビのリモコンが見当たらないと文句を言う。自分は、たったそれだけのために呼び戻されたのか――ついに、初美の思いが爆発する。見つけたリモコンを孝江に投げつけるが、それでも初美の気持ちは収まらず、台所から包丁を持ち出すと孝江に向かい始める。娘の突然の豹変に、孝江はおびえて床に座ったままなす術がない。

そこへ、彦一が駆け込んできた。初美はとっさに彦一に向かい包丁を構え、気づくと包丁を突き出していた。それを素手で受け止めた彦一は、事態を孝江に気づかれないよう無言のまま、「しゃべるな」とばかりに初美に向かい首を横に振る。切られた右手からは、血が滴り落ちていた。やがて、連絡を受けたりこと晴菜がやってきて、りこは彦一の手当てを、晴菜は孝江の世話をする。初美は自分がしてしまったことを詫びつつも、孝江にはこのことを話さないでほしいと頼む。すると、彦一は、明日から孝江を「タイヨウ」で預かると告げる。初美がそれを拒むと、このまま自分の人生を棒に振るのか、と凄んでみせた。緊張の糸が切れた初美は、孝江と心中することまで考えていたと涙ながらに明かす。

後日、孝江は1週間のショートステイで「タイヨウ」にやってくるが、すべてが気に入らずヘルパーらに当り散らす。それを見た初美は気が気ではないが、手を差し伸べることを彦一に止められる。そんななか、彦一は孝江の部屋に涼太をやる。自分はヘルパーだと名乗る涼太に、孝江は少しずつ心を開いていく。

その頃、初美は職探しを始めるが、孝江の介護のことを話したとたん断られてしまう。さらに、自宅にやってきた滝本を、母親が施設にいるのに自分だけフラフラすることはできないから、と追い返してしまう。

そんななか、孝江の部屋を訪ねた彦一は、あんなに懸命に親の面倒を見る生徒がいて、あんたは立派な先生だ、と声をかける。さらに、40歳を過ぎても生徒のままでは、先生も生徒もたまらないだろう、そろそろ娘を卒業させてやったらどうだ、と言葉を続ける。孝江は、それを静かに聞いていた。その後、孝江はそれまで拒んでいたヘルパーの助けを借りて、食事をとり始める。そんな孝江を、彦一とりこが見ていた。

同じ頃、自分を取り戻そうと決意した初美は、自殺用に持っていた練炭と睡眠薬をゴミ捨て場に捨てる。

1週間の滞在を終えた孝江が自宅に戻り、長岡家ではまた通常通りの生活が始まった。しかし、これからは必要に応じてヘルパーが手伝いに行くことができる。孝江は、その際は、彦一に来てほしいと指名までしてきた。

その日の夜、「ハートフルバード」の片隅で、人目を避けて誰かと電話をする晶の秘書・日野弥生(中別府葵)の姿があった。電話の相手に晶の病名を告げ、「機は熟した」と話す弥生。

その頃、怪しい男たちを乗せた黒塗りの車が「タイヨウ」の前で停まった。男たちは、窓を開け施設をうかがい見ていた。

一方の彦一は、涼太に手を引かれホールにやってくる。そこには、彦一の誕生日を祝おうと、職員たちだけでなく、利用者までが集まっていた。ケーキを差し出され、ローソクを吹き消せ、と迫られる彦一。嫌々ながらも、一息でそれを吹き消し……。

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| 任侠ヘルパー | 13:03 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP

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任侠ヘルパー 6話

「忘れられる。おいていかれる」悲しさという点で、認知症の初恋の人に気持ちを伝えたいと思うジジイ、元妻との復縁を願う二本橋、羽鳥の病気を心配する涼太・彦一という3つのエピソードが重ねられました。
また、違う人生・違う世界に生きている人間の関係ってことで、ジジイや二本橋の問題は、今後の彦一と羽鳥の関係にも関わってくると思われます。
じいちゃん、おじさん、子供の3世代にわたって描かれることで、年をとっても変わらない気持ちってのが強調されている。さらに、若年性痴ほう症を持ち出して、「病気になったり事故に会ったりして、若くても介護される立場になることがある。介護は老人だけの問題ではない」ということを主張してくる。なかなか、脚本の骨組みが上手い。
ヘルパー始めるまえの彦一は「家族なんてイラネーし、極道が長生きするとかみっともない。介護されるまえに死んでやる!」なわけだけど、ヘルパーやったり母親にあって、微妙に気持ちは揺れている。彦一はイマだけにいきる男だったけど、過去を取り返そうとする二本橋に同情しちゃったり、少し変わってきてます。



彦一は、痴呆症になって妻が死んだことを忘れている老人のことをキッカケに、「思い出が消えたり、幻覚を見たりしても、好き嫌いの感情などは残っている」ことや、「若くても発症するひとがいる」と知ります。

羽鳥の若年性痴ほう症であることは、ほぼ確定的に・・・。母親が同じ病気だったらしく、それで母親をすててしまったのかあ・・・。彼女が「介護」にかけるのは、やはり個人的な体験がもとになってるんですね。
不安でシケた顔した涼太は、彦一を頼りますが、彦一は「そんなこと他人を頼るなよ」なんです。「ママを嫌い?」と言われて、「いけすかねえからな」な彦一です。
羽鳥は、彦一の刺青を思い出しました。で、彦一と話をつけることにします。でも、涼太が刺青を知っていて彦一を慕っていると知って、「素性は追及しないし、誰にも言わない。だから涼太に病気のことを話すな。涼太はまだ小さい」と語る。珍しく弱々しくて同情しかかる彦一ですが、羽鳥は「何も言うな。くじけそうで怖い」と強がる。この強がり方は、彦一やリコととても似てる。だまって一緒にいる彦一ですが、それを遠目で見てるリコは寂しそう。
彦一には離れてはいるけど母親という家族ができたので、涼太と羽鳥の思いが、今までよりも良く分かる。分かるから凹んでしまう。

今回の問題ジイジは、セクハラ男・風間。ミッキー・カーチスさんは年取ってもカッコよく、その気になれば入居女性にモテモテになりそうな人。「命みじかし、恋せよ乙女」なんて歌う色ボケ。遊び人で女を渡り歩き、結婚もせずに家族も持たず、ある意味では孤独な人。
そこに入居してくる「タエちゃん」。ついてきた嫁にさっそくセクハラしちゃって嫌われたけど、タエちゃんは初恋の人!エロ本も片付けて、急に純情になってしまって。恋もかけられずにじーっと見つめてる。で、「デートに誘いたいから、リハビリ手伝え。」と言い出す。親身になる二本橋と、これ幸いと一緒にサボる彦一。

風間に触発されて発情!する男性陣。しかし、晴菜もリコも彦一が好きなんである。純情で素朴な晴菜が過去に一人しか彼氏がいないのはありとして、リコは交際経験ゼロ。美人ではあるが、ヤクザの娘はハードル高いか?ブラコンのリコは、男への要求も高そうだしなあ・・・。

もう一人、恋する男・二本橋。元妻に「足を洗え」と言われて別れたのに、まだ復縁を望んでる。再婚すると娘から聞かされて、大ショック。娘にもヤクザスーツで会いに行ってしまって怒られる。二本橋は、風間があの年でタエちゃんとのデート実現のためにリハビリに励むのを見て、おれだって行動起こすのは遅くないぜ!と思う。風間は「あんたが選んだ人生なら、娘は分かってくれるよ。心底惚れた女と添い遂げるなんて、幸せだろうねえ」と励ます。
で、「研修抜けます。頭にはちゃんと話して、迷惑かけない」と言い出す二本橋。彦一は「てめえの人生だ。好きにすればよい」とクールな対応。これに、リコはもの凄く反応します。リコは、彦一に対して「理想の組長・ヤクザである兄に似た人」という思いがあるわけですが、その彦一だって、堅気の女に惚れてヤクザを辞める可能性だってあるわけです。
そんなリコに、涼太が「アニキにママのこと守ってって頼めないかな?僕が守ってあげたいんだけど。」と相談します。父親も覚えてない涼太は、「ママを守ってくれる人ならパパになってほしい」という。追い打ち掛けられるリコ。

さて、風間さんは苦しがるタエチャんに遭遇して、着替えさせてやろうとしたんだけど、そこをタエちゃんの嫁に誤解されてしまう。「けがらわしい」と言われて「年寄りは恋しちゃいけねえのかよ?」な彦一。彼は「年寄りも大して俺たちと変わらない」と感じ始めている。
しかし、家族としては親の恋愛は見たくないし、風間を夫だとおもってるタエちゃんを見ると、「認知症の母につけこむな」という気持ちになるのも分かる。しかし、ヤクザさんはあくまでも「身内の味方になってやる」のがスタンスです。
特に、二本橋は「頑張っても過去は取り戻せない」と言われてしまい、「年食ってるやつは恋しちゃいけないのかよ?失ったもの取り戻そうとして悪いのかよ?」と自分のことに重ねて零次になぐりかかっちまう。で、結局は彦一にボコられて止められる。彦一の基本スタンスは「過去なんて振り返らねえぜ。現在だけを見つめて、将来も過去も考えずに生きる」という刹那的なものなので、二本橋とは立場を異にしています。それでも、過去を思ってしまうことはあるわけです。

屋上でたそがれる彦一に声をかけるリコ。「年寄りは許されないことばかり。誰だって好きな奴くらいいるだろ?」な彦一に、「あんたは?」なリコ。リコにとっては、風間も二本橋もどうでもよいんですね。彦一は「アホか」とごまかします。彦一は堅気の女に手を出したり、女と幸せになったりする資格はないと思ってるみたいですね。堅気の女とは、ロミオとジュリエットな状況になってしまう訳です。惚れた女のために変わろうとする二本橋だけど、良い年した男が変わられるか?今までの人生を否定することが出来るのか?「色々と制限される年より」と「今更変われない自分」を重ね合わせて、アレコレ「ダメ」と言われることに反発してしまう彦一。
そんな彦一のタバコをとりあげて吸ってみるリコですが、リコは煙草も吸えないのか~。カワイイっすね~。

で、彦一さん30円しかもってなくて、飲みに行かずにたそがれてたのは金がなかったのだと判明。彦一さんは実はかなりガッカリな人なんですが、どうもソレを「カッコ良い状況に誤解されやすい」得な人なんですね。二本橋さんがやって来た時にはジュース代をたかるのかと思ったけど、もっと大きくたかることにしたみたい。
タエちゃんに会いに行こうとする二本橋に同伴(絶対、あとで酒をおごらせる気だな!!)。二本橋は、自分の思いも載せて「せめて告白だけでもさせてやってくれ」と訴えます。彦一は見てるだけ。彼は、過去を取り戻そうとすることに、まだ否定的なんでしょう。それでも二本橋が願う気持ちは尊重する。で、二本橋が暴走した時のストッパーとして同行したのかな?

基本的に、彦一は過去に生きようとすることは否定してるし、脚本としても「それはかなわない」という事例を何度も書いている。それは、老人には過去ばかりがあって未来がないように思いがちだけど、
老人にも現在があり未来があるということにつながる。でも、今を生きるために、過去にケリをつける行動をすることもあるし、過去の気持が未来を生むこともあることは肯定してる。

必死のお願いと、タエチャんが「夫とでかける」と化粧してるのをみたのとで、家族は一回のデートを許してくれた。
でも、タエちゃんは肺炎をこじらせてあっけなく亡くなってしまった。待ち合わせ場所にそれを伝えに来た彦一に、「女の支度が遅いのは仕方ないんだ。それを待ってやる。それで惚れてられてると感じるんだ。覚えておけよ」という風間。かっこいいジジイだな。爺さんは、何十年も前に「遅すぎて」きっかけを失った。何十年も待たせたし、待ってた。「命短し、恋せよ乙女」の歌が、ここで聞いてくるわけです。
その、タエちゃんは「好きだと感じる相手=夫」としてとらえてたのかな?心許せる相手を自分の家族と誤解していく。これは、仲間を家族とする任侠の人たちと近い。任侠+介護の組あわせを上手く使ってますよね。本当にどう思っていたかは、誰にもわからない。それが認知症の悲しさですね。気持ちはあるのに、周囲に分からない・・・。その「溝」は、ヤクザと一般人の溝でもあり、健常者同士の間にもある溝なのかもしれないけど・・・。

二本橋は、再婚相手と居る元妻を見て、「俺といるよりも幸せだ」と思って、任侠スーツで「これがお父さんの本当の姿だ。」と娘に会う。そうやって、妻の手を離した。生きてきた道は、そんなに簡単に変えられないのである。

さて、恋する乙女リコちゃんですが、彦一のマネしてブラック飲んでみたり、彼女の恋は「彦一の女になりたい」よりも、「彦一になりたい」な気がします。それって涼太と同じじゃん!って感じですね。それは恋なのか、兄貴になりたい気持ちなのか・・・。同じ気持ちを持つ涼太に彦一を譲るのか・・・。

で、次回に続くのは、どうやら羽鳥の危機。舎弟の母親が危機ってことなら、そりゃ出動!だよなあ。どうなる??
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| 任侠ヘルパー | 20:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP

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任侠ヘルパー 5話

このドラマは、家族をテーマにしたドラマなので、彦一と両親の問題はとても大きいのですが、割と早い段階で「実母との問題」を持ってきました。それは、「血のつながらない家族」というヤクザさんを書くために、「血のつながった家族」を先に書いておくべきだということだと思われます。ちなみに、「血のつながらない家族」は別に任侠な世界だけでなく、「夫婦」という形で世の中にあふれてます。つまり、彦一にやたら恋愛フラグが立ちまくってるのも、彦一が結婚という形での家族形成を考えるための下地作りだと思われます。


冒頭に、病気の症状が現れる羽鳥+しがみつかれて刺青を見られるという失態を犯す彦一です。

見られたらヤバいだろ」と言われて、「俺がけじめつけりゃいいことだ」な彦一。この、「他人にゃ迷惑かけねーぜ」という彦一らしい強がりが、この回全体を包んでいます。とことんハードボイルドな男・彦一。(ここで、うっかり押し倒した形になってドキドキ!+晴菜に見られちゃったなラブコメ状況が発生するのですが、誰よりも男前なリコ兄貴は、「別に」とクールに押しとおします。)

タイヨウでは、地域との交流会。祭り大好き!テキヤ稼業はお手の物!あ、リコ様のセーラー服はぜひ見たいっす!!彦一は、相変わらずサボることしか考えておらず、だりーなーって感じです。

右手にやけど跡がくっきりの女性が、介護疲れで自殺未遂。介護する人がいなくなったために、一時的な空きの部屋にやってくる小澤義男さんという男性。妻さくらに頼りっきりで、なんでも「さくらを呼べ」とばかりいう。それに、来月には施設を出てもらう必要があって、さくらが入院してる病院へ。
そこで、さくらを見て、手のやけど跡を見た彦一は固まります。(って、さくらはどうしても寅さんにでている倍賞さんの姉・千恵子さんをおもいだすじゃないか!寅さんも堅気のひとじゃないし)この時の、草薙君の演技は、ほんと最小限の顔の筋肉の動きで全てを表してる感じ。
さくらは「もう無理です」という。似合わない明るさで励ますリコだが、「その女には無理だ。他人の世話なんて」と言い出す彦一。「分からねえか。そりゃ分んねえよな。28年もたてば」と睨みつける。泣いてるような、怒っているような目つきが印象的。青いフィルターがかけられているので、このシーンの草薙君の黒目が青っぽいんですが、それが妙に目に焼きついた。
引き留めるリコだけど、くそったれ・・・と逃げ出す彦一。

和泉ゼロ号が皆に事情報告。彦一ラブな晴菜ちゃんは、心配して探しに行きますが、またまた彦一を見守るリコの姿が。「一目でわかっちまった」な彦一。「迎えに来るからね。待っててね」と言って、7歳の彦一を置いていった。アル中の父親は死んで、親戚たらいまわしという典型パターン。
「次はじいさんと無理心中かもな」という彦一。心配してるくせに、それを「どうせ捨てる女」としか言えないのがなあ。晴菜は「せっかく再会できたのに。親子なのに」だけど、それなりに修羅場をくくってるリコは「あんたみたいな奴には分かんねえよ」と止めます。ま、晴菜ちゃんの「あまりにも良い子」な所には、彼女にもそれなりに何か複雑な家庭環境がある予感もしますが・・・。

あくまでもサボりたい彦一ですが、タイヨウにいれば義男の様子は耳に入る。周りに誰もいないことを確認して、「あんた。嫁さんに何したか分かってんのかよ。世話するのが嫌になって死のうとしたんだ」と語りかける。でも、義男は「あいつは俺を置いて死んだりはしない」と強い信頼を見せる義男。何つれそってる?に30年と答える義男。義男さんは、28年を「約30年」のつもりでいったのかもしれない。でも、彦一には「俺を捨てる前から、この男と付き合ってた」ということを、今になって知るわけです。それを、理解していくときの表情が凄くいい。
彦一は「自分が何もできないから、母を助けてやれないから捨てられた」という思いがあるから、「何もできなくて子供のようになったのに、捨てられないと信じ切っている義男」と、幼少期の自分を重ねるわけです。
そこに、さくらが・・・・。「あなた。ごめんなさいね。遅くなって」という義男に語りかける言葉は、彦一が求め続けた言葉。

さくらは、献身的に義男に仕える。「主人の世話は私しかできない」というさくら。それを見せられる彦一は、ひたすらに荒れまくり。
そんな所に「この間は迷惑かけたわね」な羽鳥が。何も言わない羽鳥に「見たのに、何で何も言わない??」な彦一。そう、実は「連帯責任」ということで、組という「疑似家族」でも彦一はお荷物になり、家族から捨てられかねない状況にいる。だからこそ、彦一は羽鳥に激しく怒りをぶつけます。
だけど、涼太がいる。「これじゃ、アル中の暴力オヤジといっしょじゃねーか」とでも思ったか、思いとどまる彦一。

荒れ気味の彦一をこっそりみてるさくらさん。彦一が「如何にサボるか」を考えてばかりいるのは通常モードなんですけど、さくらさんは「私のせいか?」と思っちゃうよねえ。

仲間と食事してる時、「かたくなに一人で世話をして、今に共倒れになりますよ」なんていう六車インテり君。リコも「さくらさんは、あんたに会いたくて話したくて、ここにきたんじゃ?」と声をかける。

もう一人倒れた女性・羽鳥。さくらさんと同じく、「守ってやるべき人が自分しかいないのに、倒れてしまう」という状況に。それでも、仕事を優先する彼女に、秘書は「涼太のことを考えて」と説得。涼太が、すごーく心配してる。
で、彦一に相談しようとするけど、今「疑似家族」を受け入れる余裕のない彦一は「兄貴」という呼びかけにもイライラしちゃう。「親なんか信用するな。人間は一人で生きて行くしかないんだ。信じられるのは自分だけだ」と冷たい。付きまとうなといいつつも、なんだかんだ話しを聞く彦一。
でも「病気の母」は今の彦一にとっては、NGワードなのよねえ~。

皆で交流会の歌の練習。そこにさくらがやってきて、彦一は逃げようとする。それを晴菜がかなり強引に引き止めた。切れてしまった彦一は「俺と話したいのかよ。何話すってんだよ。イイ人ぶってんじゃねーよ。ざまあねえな。結局、てめえはこの男からも逃げたんじゃねーか。今更、何やったって遅せええんだよ。俺を捨てて、どんなに楽しい人生を送ってきたか、聞かせろよ」とぶち切れ。止める皆さんですが、彦一強いからなあ。
思わず平手打ちしたさくら。でも、そのあと頬をなでようとしたのに、彦一は逃げてしまう。彦一の表情が、マジで汚くて恨みに捕らわれてて怖いっつーの。そんな彦一に、必死についていく涼太。カワいいなあ。
たそがれる彦一を見かけて声をかける羽鳥。顔を見られたくない彦一に「遅れてきた反抗期ってこと?今度はあなたが捨てるの?断ち切ることなんか出来ないの。私も親を捨てた。でも、子供に嫌われることがどんなに悲しいか分かる。どんなにこじれても、親子は親子だ」と。羽鳥は、やっぱり背負ってるものが大きいんですよね。

結局さくらが過労で倒れる。「たすけてくれ」という義男さんに、しかたなく背負って病院に連れて行く彦一。「大丈夫だから」というさくらが切ないねえ。さくらは「謝りたかった。」と体調を崩したり色々あって、迎えに行けなかった事情をかたる。それはやっぱり凄く身勝手なもので、「フザケンナ」という気持ちになるけど、「夫の言いなりかよ。アレじゃオヤジの方がマシだろ」と苦労してる母親を心配する気持ちになってしまう。彦一は、涼太が羽鳥を心配するように、母を心配してしまう。
「あなたに会えてよかった。死んで逃げようと思ったけど、あなたに会ってまた生きようと思った。ありがとう」さくらからでたのは、謝罪ではなく感謝の気持ちでした。

彦一にトイレ介助を頼む義男さん。抱きしめられた状態で「立派に育たれて何よりです。お母さんを奪ったこと。申し訳ないと思っております。これからは、さくらを・・・」と、さくらさんを彦一に返そうとします。この時の彦一の表情は、とても普通の青年っぽくて、ただの息子でしかない。
でも、彦一はそこから立ち去って、ドア越しに「ありがとうございます。おふくろを支えてくれて。これからもよろしくお願いします」と感謝の言葉を。

彦一は「立派に」は育っていない。だから、さくらに自分の姿を見せられない。さくらが逃げ出したアル中のオヤジ以上にダメな男なのかもしれない自分を、彦一は自覚している。そして、母の幸せを願って、母の手を離す。
「捨てられたのではない。自分から離れたのだ」という風に、自分と母の間にある28年という空白を受け入れる。彦一を「立派な大人」として扱った義男に対して、彦一も一人の大人の男として、「母親を幸せにしてやってくれ」と託す。
彦一は、「目の前にいて時間を共にするのが家族であり身内である」というヤクザ的疑似家族の感覚のなかで、ずっと生きてきた。だから、彼は「母と時間と共にしたのは自分ではなく義男だ」という考え方をする。とても彦一らしい対応だと思う。

さくらさんたちは、二人で入居できるホーム探して、そこで世話になることに。やっぱり、さくらに甘え切りの義男さん。見送りには行けない彦一だけど、見送った晴菜に「悪いな」という。晴菜の嬉しそうな顔が・・・。
「あの火傷、俺を庇ってできたものだ」とぽつりと言う彦一。義男を守るように、自分を守ってくれた母。BGMは「旅たちの時」。彦一が大人になる。母の名前「さくら」と背中に背負ったまま。「一人で立つ」大人になろうとする。

あのお母さんは物凄く勝手だ。迎えに来なかったという現実の前では、何を言ってもむなしい。長い空白はどうやっても埋められない。彦一は大人になってしまって、もう誰かに無条件に甘えるような時ではなくなってしまった。失われた時間はどうやっても戻らない。28年を共にした義男さんが、さくらさんに甘えられるのと対照的に、彦一はさくらに甘えられない。たった一度見せた怒り。それだけが彦一の「甘え」だ。それを殴られて正されて、短い彦一の青少年な反抗期は終わる。

でも、「得られなかった架空の時間」よりも、現実にあった子供のころの良い記憶が親子の関係を繋いでいる。夢ではなく現実を見れば、そこには確かに自分を守ろうとした母がいる。彦一は、母親を許したというよりも、自分が母を心配する気持ち、そして自分を無条件に庇って火傷した母の気持ちを大事にした。「無条件の愛」を差し出してくれる母を求めた彦一は、さくらに義男を愛し抜いてもらうことで、「愛の永遠性」を信じたいと願う。

母は、彦一の本当の姿を知らない。彦一もまた、自分の本当の姿を見せずに、母の夢でありつづけることを選ぶ。彦一は「母の夢である自分」と「現実の自分」とどうやって折り合いをつけるかが、今後の課題になっていくんでしょうね。
一話冒頭から「理想の任侠もの」と現実にまみれたヤクザを据えているわけですが、ここにまた理想と現実の対立を追加。なかなかシツコイというか、一つのテーマをいろんな角度から重ねて行くことで奥行きをつくるのが、この脚本はとてもうまい。

今回は、草薙君の演技が冴えまくっていて、かなり急な展開も力技でねじ伏せた感じ。
エンディングが「理想の任侠世界の彦一」シーンを再構成して作られました。コレを見ていると、草薙さんのヤクザ演技が、「いかにもヤクザ」ではないのは、この理想パート=如何にもヤクザ、現実=小物なヤクザとして段階をつけているからなんだなというのが分かります。
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| 任侠ヘルパー | 18:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP

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