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魔王(日本版) 5話

原作11話終わりまで。
完全に韓国ドラマ「復活」に近い表現になってきました。復讐者の物語として書こうとすると、どうしてもこうなるのかな~。今回は、美味しいシーンをかなり集中投下してましたね。
そして、アナグラムなどで、原作以上に明確にヒントをだし、簡単にたどりつけるように意図している弁護士。「早くやってこい」「早く止めろ」という要素を強調して、「本当は復讐なんてしたくない」という側面を出してますが、これはちょっとやり過ぎっていうか、復讐者を美しく書き過ぎかな・・・。あと、後悔し始めるのも、ちょっと早すぎる。その方が、成瀬の悲しさは際立つんだけど、この先にもっと苦しい地獄が展開する予定なので、早すぎる気がしちゃうんですよね~。

あらすじ↓
成瀬は、姉の真紀子を見舞うために海沿いのとある病院を訪れていた。スイカの思い出を語る真紀子に、一緒に生活した少年の思い出を呼び起こし、回答する領。

図書館で“芹沢直人様”と書かれた赤い封筒を見つけた芹沢は、ソードのエースのカード(避けられない変化が起きる)と手紙LIVE=EVIL(生きることは悪いこと)を見つける。
“倒れる鉄骨”“ロッカーから赤い封筒を取り出す山野の姿” がサイコメトリーされ、山野に再アプローチする。「やるなら他人を巻き込まずに、自分の手で俺を殺せ!」と山野に迫るが、山野は「…僕は君みたいな人殺しじゃない」と言い捨てて去っていく。このシーンの芹沢は演出ミスじゃないかな。原作の方が、刑事の闇の深さを浮き彫りにしてました。

成瀬と山野は、人気の無い公園で背中合わせに座り、復讐計画の相談。復讐計画の全貌を知りたがる山野に、「知らないことで救われることもある」という言葉を残す成瀬。
そんなある日、成瀬はしおりから「すぐ来てください!」と呼び出される。「空のママは人殺しなの?誰が人殺しなの?早く捕まえてよ」と、抱きつかれた成瀬だが、罪悪感からしっかりと抱き返せない。しおりも「その人を止めたいんです。その人もきっと辛いから。誰かに救って欲しいんだと思います。だから、犯人からのメッセージを読み解いてあげないと」と、神曲の本から残像を読もうとした瞬間、しおりは意識を失う。「…もう、止められないんだ」

捜査課では、AMANOMAKOTO→MANAKA TOMOOのアナグラムに気がついた。友雄が鉄骨の下敷きになって死んだことが分かる。鉄骨の件で連絡を入れた芹沢に、しおりは11年前の事件の第一発見者だと語った。しおりもまた、巻き込まれている人物の一人。

父親が刑事を辞めるよう言う。 「いつになったら信じてくれるんですか?」と訴える芹沢。
十一年前のあの事件の時、英雄を刺していなかった。ナイフを持つ手で腹を殴りつけただけだった。運悪くナイフが刺さってしまったのだ。「あの事件だって、少年院に行ってもブン殴られても良かった。ただ、父さんに信じて欲しいだけだったんだ!」と、父親に感情をぶつける。

絶望し酔っ払う芹沢の元へ成瀬が現れる。「犯人に会って聞きたいことがある。人は本来正しいものなのに、俺のせいで悪い奴にしてしまった」と語る直人に「諦めないで下さい。どうか早く犯人に辿り着いて下さい」と言葉をかける。
成瀬の元に赤い封筒が届く。中には塔タロットカード。池畑が訪ねてくる。 10年前に事故死した少年の話を、少年を知る藤野という人物に聞いたと言いながらゆっくりと語り始める池畑。「真中友雄さん」と呼んだ。


あとは、諸々の疑問と愚痴。日本版ファンの方は覚悟してみてください。
韓国版ラストまでのネタばれあり↓


1.事実と真実は違う
「真実は事実とは違う」という命題をドラマ折り返しで出してくるのは、原作と同じペースです。これは、なかなか考えさせられる問題で、これでドラマを幕切れにするようなドラマだって作れると思います。しかし、このドラマは、「その先」を書こうとするドラマです。「事実」を超える「真実」がある。
韓国版では、サイコメトラーは「目撃者」であることをハッキリと自分の口からは語りません。そして、彼女は最後まで「刑事が故意に刺したようにしか見えない」サイコメトリー結果だけしか見ません。刑事も「俺が殺したんだ(事故であっても、刑事の心象としては自分のせいだという思いがあるので)」というように語ります。サイコメトラーが知っている「事実」は、刑事が意図的に刺したということです。万能のように見える「超能力」を持ってしても、「事実」は誤まって見える。その上で、サイコメトラーは刑事を信じる。彼女は「目で見えるものがすべてではない」ということを、その体験から知っている。そして、心で感じた刑事を信頼する。刑事は、彼女の見た真実を越えて信頼してくれたからこそ、サイコメトラーを崇める。
もう一人、刺した現場を見たのに「事故だ」と信じ切っていたのが、金貸しのデシク。彼は、唯一の「利害関係なしの友人」でした。そして、彼はバスケットボールを持っていた少年。彼が見たのは、どうしたって「刺した」ようにしか見えない刑事です。それでも、刑事の言うことを全面的に信じた。刑事が、彼の前でだけは、別の顔を見せた理由も自然に分かると思います。
そして、弁護士は、刑事が「事実」を語ろうと、自分にとっての「真実」はなかなか変えられません。最後まで、「事実がどうだったのか」を理解していたかどうかというのは、微妙な問題だと思います。証拠が何もないのですから、確信するのは難しいことでしょう。しかしながら、「人は不死ではない。だからこそ生きねばならない。」という強烈なメッセージによって、「事実はどうだったか?」ということが瑣末な問題になって行きます。

2.今はまだ「止まれない」極限までは来ていない・・・。
「もう止まれない」と言わせるのが早すぎる気はします。ソラのこと、「止めたい」というサイコメトラーなど、「止まらなければならない」要因は語りました。が、現実の事件の方は、まだ「止まれる」段階に見える。誰かに知られてしまったわけでもない(記者がウロウロはしてますけど・・・)し、芹沢が追及してきても証拠はない。まだ「止まれない」段階ではない気がします。「すでに始めてしまった」から止まれないという事なんだろうけど、弱いかな~って思っちゃうな。
事件は原作をなぞっているので、このままだと「本気で止まろうにも止まれない」状況が先々にでてくるので、使いたいならそこでこそ使うべき台詞じゃないかな~。
欲を言えば、最後まで「止まれない」とは言わせずに、「止まりたいんだろうけど、止まりたくないんだろうな」という矛盾した心理を思わせるエピソードを作るのが最高なんだけど・・・。

3.守るべきもののための復讐
「守るべきものを守れなかった」ことが復讐の要因になっているという背景について。これは、遺族に強い自責を生みます。復讐はおのずと「自己犠牲」を強く求めます。「復活」ハウンも、「ソ・ハウンの(儀式的な)死」という生贄をささげています。ハウンには、愛する人も、家族も、友人もいて、ハウン自身がソ・ハウンの人生の価値を十分に知っているからこそ、この生贄には価値がある。そして、ハウンは己には死を科しながらも、復讐相手には「金銭的、社会的な清算」しか求めません。自分が捧げたもの以上のものを求めない。この復讐方針からも、ハウンが最も責めているのは、やはり自分なのだろうなということが明確になっています。
同じく成瀬は「自分の過去」を生贄にしました。しかし、彼の(形式的な)死は、弟や母のいる黄泉の世界へ行けるということであり、意味合いがかなり違っています。たしかに、「幸せな時代」「愛された自分」と放棄するという儀式的な意味はあるのでしょうが、「また家族のもとへ」という色合いも強く、生贄としては弱いと感じます。さらに、成瀬は復讐において「死」を要求しています。
ここに多くの疑問点があります。どうしても、事件の性質と復讐者の性質がマッチしない部分があるように思うんですよね。

4.親子の葛藤
刑事が父親に「信じてほしかった」というシーンが出てきました。これも実際に「殴らても、怒られても、必死に刑事として食らいつく」というドロ臭い姿があってこそ、「どんなに殴られても、鑑別所に行くことになっても、信じてほしかった」というセリフが際立つわけですが、ちょっと端折り過ぎたかな~。
あと、どっちにしろ使うならば、やはり刑事復帰を決意する前に、このシーンは見たかったかな。芹沢の事実とセットで提示することで、芹沢の悲しさは強調されたけど、父に責任転嫁する芹沢の汚さが弱まったような気がするんですよね。(故殺だと視聴者に思われている状態で)、泥酔し、みっともない姿で苦しみを吐露し、責任転嫁する。そこまで落ち切ったあとに、ちゃんと立ち上がり刑事に挑むことで、「立ち上がる」刑事の強さが際立つシーンだけに、ちょっと勿体なかったかな~。

「お父さんからも逃げない」というセリフは、おそらく独立せずに同居していることへの違和感が日本では強いからなんだろうな~と思って、これは良かったと思います。韓国の強い家父長制みたいなものをドラマなどで見て知っていると、刑事が父親と同居していることに大きな疑問は出ない。さらに、父親は刑事を海外へ行かせようというシーンが出てきて、「そうなんだよね。何も周り全部が殺人者だと疑ってるところで刑事しなくても、楽な道があるんだ」と理解できる。父親からだって逃げれば簡単だ。それでも、母という逃げ場に電話することすらしない刑事に、「父親からも逃げずに、刑事としての生きざまを見せる。信じる道を行く。」という姿勢は、自然と浮かびあがってきていた。これは、日本なら説明したほうが良い部分だと思うので、ちょっと説明的なセリフも許容範囲かな~。

ちなみに「逃げても良いんだ」ということは、韓国版では事務長からも語られます。彼が言うと「愛情」に聞こえるから不思議ですよね。だからこそ、父親に愛がないわけではないってのが、かなりクッキリ示されていると思います。このように、刑事にとっての、精神的な父・事務長は、芹沢父に光を当てる役割を非常に効果的に担っています。
そして、刑事の家系は男性的な気質な上に、「母性」が欠落しています。家族の持つ攻撃性・積極性・勝負を好む気質など、血の繋がりを意識させるものがあります。これはヨンチョルへの対応などでも、抑えようにも抑えきれない姿が描かれていあんす。だからこそ、親子は争い、ぶつかり合う。
これは最終話までキッチリ引っ張ってケリを付ける題材。楽しみにしてます。

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| 魔王(日本版) | 20:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP















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