FC2ブログ
  • 08月
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 10月

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

不毛地帯 1話

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))
(2009/03)
山崎 豊子

商品詳細を見る

公式

今回は、帰還後に防衛庁で働くことを拒否し、商社に就職。軍人時代のコネを使うことや、防衛庁関係の業務を拒否するも、軍人としての気質は抜けず。さらに、はめられるように防衛庁が財閥系商社との癒着によって、航空機の選択を謝ろうとしていると付きつけられ、「やはり国防が自分の使命」と決断するところまで描かれた。

壱岐にとって、シベリアでの経験が土台であり、それを書く必要があるのは分かるが、物語として重みを持って描けなかった気がする。

敗戦→シベリア→11年後の復興をなしつつある豊かな日本→商社という異空間→再度、国防へという、かなり激しい変転が書かれたのであるが、これが唐沢さんの演技力と演出でどこまで見せられたか?というと、意外にダメだったかな~。唐沢さんは上手い役者だが、目の色やもっている空気までを変えることは出来てなかったと思う。そもそも「軍人」らしさがイマイチ表現出来てないですね。身にしみついた無駄のない体のこなしみたいなのは、彼ならもっと出来るのでは?という気がしてしまます。

脚本的には、やはり「敗戦前」の壱岐を書かないことで、「彼の罪の意識」があまり強く迫ってこない感じです。見ていて、壱岐に感情移入するのでなく、ナレーション多用もあって「外から眺めている感じ」が強かったです。
全体に、「壱岐君の才能が欲しいんだよ~」と皆に言われまくる環境にあるが、彼がどのように優秀な男なのかという描写が少ない。シベリアで彼がどう暮らしたのか、何を支えに生き抜いたかも、もっとクドイ位に書いても良かったと思う。

個人的に、橋部敦子はとても良い脚本家だと思う。ただし、この題材は向かないのではないか?という気がしないでもない。彼女の持ち味は「洗練されたセリフ」である。無駄を排し、シンプルな言葉を的確に配置することで、自然に感情が伝わる。言葉を削ぐことで、一つの言葉の意味合いが強まるというのが、彼女の特質である。彼女が生きるのはオリジナル作品だと思うし、不毛地帯のような「強い」原作を料理することで、彼女の持ち味が消えてしまうのではないか?という危惧がある。作家にとっても、かなりの挑戦だと思われる。

もうひとつ、彼女の作品に特徴的なものがあるとすれば、「男性的なものが強かった(彼女が生きてきた)既存の社会に対する検証」である。それは、単純な批判や反発ではなく、男性的・父性的なものに対する強い愛情があるからこそ、そこに強い抑圧と支配を感じとっているのではないかと感じる。それを包み込む存在としての母性の肯定があり、父性と母性は対立するものではなく、補助し合うものなのだという感じで再構築(というか原点回帰の場合も多いが・・・)される。
これは、いわゆる「僕の生きる道シリーズ」では「自分の生き方を見失った男が道を探す物語」として書かれたし、最近ではアラウンド40で「結婚ということをシステムを通して自分を見直す女性たちの物語」として書かれた。
この部分に関しては、「不毛地帯」は良い作品なのかもしれない。戦争後の壱岐の物語を書くわけだからね・・・。ただ、過去の物語を書くということになるので、現代から意見するような形になってしまう恐れがある。後からはなんとでもいえる訳で、分析して批評することと非難することは別だと思われるので、その辺は留意しながら進めてほしい。
クリックよろしくお願いします→ 拍手する

| 不毛地帯 | 18:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP















非公開コメント

http://utw0405.blog46.fc2.com/tb.php/4238-43d99cc7

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

魔王 DVD-BOX 1 復活 DVD-BOX 1 家族の誕生 [DVD] 私の恋 [DVD] 済州島の青い夜 [DVD]